仕事納めの式 市長訓示(令和元年12月27日)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1006468  更新日 令和3年8月31日

印刷大きな文字で印刷

【市長】
2019年も残すところわずかとなりました。
今年も1年、職員の皆さんにはそれぞれの職場において、それぞれの職責を果たし、市民の皆さんに貢献すべく職務にまい進していただき、心から感謝を申し上げます。
今年1年を振り返りますと、まず一つ目に、これは大変喜ばしいことでありますが、担当部のご努力もあり、例えば名鉄高架事業が動き出した、高島屋南の再開発事業が動き出したというような、市民の皆さまも積年の課題として待っておられた事業が動き出しております。
このようなことは市政全体の大きな変化を広く市民の皆様方に実感していただくことでありますし、多くの幸せを作り出す素晴らしい取り組みであると思います。
さらに大事なことは、例えば来庁者の市民の方に丁寧に対応することですとか、出先機関においても一つ一つ仕事を忠実に行うことであるとか、書類一枚を市民の方にお渡しすることや、電話の一本にしても思いやりの心を持って対応するという、そういう仕事も実は同じように私は大変重要だと思います。
小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実ですという言葉があります。
私たちの市政、基礎自治体にとって、大きなプロジェクトもまちを作っていく上で大変重要でありますが、一人一人が担当している業務の中で、目の前の市民の方に対応することのような、一つ一つの小さな積み重ねを大事にする行政というのは、大きなことも着実にできると思っています。
そうした日々の市民の皆様との向き合い方、行政サービスの提供といったことをこれからも一緒に大事にしていきたいと思っております。
一方で、今年はいじめ重大事態やがん検診の誤通知、鵜飼の収賄事件など、大変残念な事件がありました。
今日は全庁内の職員の皆さんも聞いていただいていると思いますが、このことについて、私たち一人一人の教訓として、自らのこととして受け止めていただきたいと思います。
そうやって自分のことだととらえることが同じような過ちを起こさないことにつながりますし、また万が一仲間がそのようなことになりそうになっていたりする時には、それを止めることにつながるし、業務の過ちが起きそうな時には、お互いに助け合ってフォローできる、抑止関係のある職場づくりにつながってくると思います。
私たちの一人一人の教訓として、今年の大きな戒めとして受け止めていただきたいと思います。
この間、例えば職場におけるマニュアルの見直しや整備、新年度には内部監査のチームを作る、人事については5年という一つのルールを作って職場の活性化を図っていく、といった方針を打ち出してまいりましたし、また、教育の関係でも私の直属の諮問機関として公教育検討会議という会議を設立し、大変有意義な議論を重ねていただいて、子どもたちが安心して学べる環境づくりのために教職員が子どもたちの教育に全力投球できる、そんな学校づくりをするために、英知を結集していただいているところであります。
さらに職場環境の中でいけば、初年度から「飛び出す公務員」や「がんばる公務員」という制度を作りましたし、「Good Jobカード」という形でお互いに仕事をきちっと評価をする、声を掛け合えるような環境づくりにも努めてまいりました。
また、今年は若手職員のプロジェクトチームにおいても各部において素晴らしいアイデアを若手の皆さんが出していただき、管理職の皆さんにも若手の成果を認めていただいて、すでに施策に反映されているものもあるわけであります。
今回新たに、皆さんの仕事と、そして家庭、個人のいろんな人生の目標、こういったものをきちっとバランスをとりながら一人一人がどのように幸せな人生を歩んでいけるか、自己実現をしていけるか、こういったことも上司と部下がともに話し合いの場を持つような、そんな仕掛けも始めました。
そして部長の皆さんには私から指示書もお渡しし、12月からは部や課の課題、目標について公表し、その進捗や成果についても記録をしていただいているところであります。
なぜそのようなことを一つ一つ取り組んできたのか、ここが大事だと思うのです。
ややもすると、いろんな問題が起きた時にの対応策という部分しか私たち人間というのは見えないわけですけれども、私たちが共有をしたい価値、大事にしたいものというのは、私たちは人生の中で岐阜市役所に同じ時間を共有し、この場で自らの自己実現を図っている、ということです。
それは突き詰めれば、皆さんの人生の幸せや成功というものを、仕事を通じて達成をしていくことであるし、その皆さんの充実や仕事に対する熱意が、広く市民の皆様の幸せや問題の解決につながっていくわけです。
ですから皆さんがともに同じ職場の仲間同士、健全な肉体と健全な精神の中で自らの人生の目的や目標をしっかりとそれぞれに持っていて、そして適切な職務の遂行を通じて市民の皆様の幸せや成功にそれがつながっていくということになります。
いろんな施策があるわけですけれども、今目の前にいてくださる皆さんは、岐阜市のそれぞれの部署で責任を担っていただいている管理職の皆さんでありますので、皆さんの人生と同時に、その皆さんの直属の部下である職員の皆さん一人一人の人生についても、仕事のやりがい、生きがい、あるいは正しい職務を遂行するということによって着実に彼らは力をつけていけるというその責任や役割も、管理職として持っておられるわけです。
いよいよ年末ですから、皆さんには家族や友人とともに時間を共有していただきながら、しっかりと英気を養っていただいて、また新しい年を迎えた時には皆さんの人生の充実とともに、職場にいる部下の職員の皆さんの幸せや充実も、皆さんが貢献することによって実現していただきたいと思っております。
最後になりますけれども、私は先ほど皆さんに今年1年の教訓をぜひ一人一人のものとして受け止めてほしいとお話しいたしました。
これは私たち一人一人の人生でもそうですし、まちづくりでもそうでありますし、組織全体でもそうでありますが、この一人一人が主体的に物事を考えて行動するということができるかどうかが最も実は大事なことなのです。
一つ問題が起きた時に、自らが何を考えるか、どんな行動ができるか、そういった考えや行動をしてくれる職員がどんどんこの岐阜市役所の中で増えていくことによって、お互いに支え合える領域も広がってくる。
問題が起きてもそれに対してしっかりとカバーし合うことができる。
あるいは問題が起きるかもしれないということに対してきちっと想像力を働かせてそれを未然に防止し、この市役所自体が本当の意味で市民のために大きな成果を発揮していく、そんな力の集合体になっていけると思います。
今年の教訓を、まさにありとあらゆる面から自らのこととしてとらえ、自ら考え行動していく、そんな職員の皆さん方の奮闘を心から期待をしております。
どうか年末年始しっかりと力を養っていただいて、また2020年新しい年にお互いに元気で皆さんと顔を合わせ、市民の皆様のためによき仕事ができますことを心からお願いいたしまして、仕事納めのあいさつとさせていただきたいと思います。
1年間ありがとうございました。

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか?

このページに関するお問い合わせ

広報広聴課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎5階

電話番号
  • 広報ぎふ:058-214-2387
  • テレビ・ラジオ:058-214-2710
  • ホームページ、報道:058-214-2061
ファクス番号
058-262-6061

広報広聴課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。