令和2(2020)年度予算編成方針説明会(令和元年10月11日)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1006466  更新日 令和3年8月31日

印刷大きな文字で印刷

【市長】
皆さんこんにちは。
日ごろは各部それぞれに業務にまい進をしていただき、ありがとうございます。
ただ今から、令和2年度の当初予算編成に向けてということで、私の考えを皆さんにお伝えさせていただきます。
まず今年度は令和ということで新しい時代も始まりましたし、何よりも岐阜市制としては130周年という節目の年を迎えました。
多くの先輩方が今日までつないでいただいたわけでありますし、また市民の皆様の中でもこの130年という歴史の中で、それぞれのお立場からこの岐阜市を支えてくださっている方のおかげで今日があるということを実感いたします。
その中で、岐阜市をさらに発展させていくためには、令和2年度、新しい時代に向けての予算編成ということは非常に重要ではないかと考えております。
現在人口減少が急速に進行してきているという問題意識の中で、持続可能な社会を作っていこうということで、SDGsの推進を今回予算編成に向けて掲げてまいりますけれども、こういったことを意識しながら、さらには市民の皆様が安心して暮らしていただくことができる環境を確保していくということがあります。
さらには人口減少により世の中はダウンサイジングしていくわけですけれども、こういう時代だからこそ活力ある岐阜市を実現できるように、事業の内容とともに成果を十分に精査していただき、全庁一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
まず一番目に、岐阜市の人口動態でございますが、急速な人口減少ということで、昨年度も1,654人の人口減になっておりまして、ついに41万人を切るということになりました。
また一昨年も年間で1,557人の人口減でありますから、この流れというのはこれからも続いていくと見ていかなければいけません。
「ぎふし未来地図」や「まち・ひと・しごと創生総合戦略」等、我々はそれぞれにビジョンを持ち各部が取り組んでいるわけでございますけれども、こういった我々が共有している戦略、方針というものを着実に実行し成果を挙げていくことが求められています。
特に2020年度以降は、本市を取りまく様々な環境に変化が出てまいります。
ねんりんピックの開催や、オリンピック・パラリンピックという大きなチャンスも到来いたします。
また2021年の春には新庁舎が開庁しますし、昨日起工式もございましたけれども、高島屋南地区の再開発ビルの完成に向けて今事業が進んでおります。
また2024年には東海環状自動車道西回りルートの岐阜インターが開通を控えておりますし、さらに2027年のリニアインパクトということで、岐阜市を取りまく社会インフラのみならず、国家を挙げたいろいろな変化が予想されております。
これらを岐阜市にとりまして大きな活性化のチャンスととらえ、この変化に的確に結び付けられるような施策を計画的に進めてまいりたいと思います。
大事にしていただきたい考え方として、「オール岐阜のまちづくり」、これは私が着任以来皆様方にもお伝えしておりますけれども、この「オール岐阜のまちづくり」という中にあっては、まず「市民との協働」ということがあります。
行政だけではまちづくりはできませんので、いかに市民の皆様のご理解、ご協力、共感を得て市政を行うか、こういった考えを大事にしていただきたい。
さらには「民間活力の導入」。
これも我々の税収だけでは到底賄いきれないくらい社会のニーズはございますので、民間の力も借りながら施策を進めてもらいたいということでございます。
さらには「不断の行財政改革」ということで、これも限られた財源の中で最大の効果を発揮するために、ぜひ各部において行財政改革の意識を常に持ちながら、予算編成にあたっていただきたいと思います。
それでは、特に重点を置いて取り組む政策、5つの政策のベクトルについてお話をさせていただきます。

こどもファースト

まず1点目、「こどもファースト」です。
これは市政運営の基本方針でも、今年度の予算編成における政策のベクトルにおいても掲げてまいりましたけれども、岐阜市政においては不変の方針として「こどもファースト」を第一に掲げてまいります。
子どもへの投資は、持続可能な岐阜づくりの最優先事項ととらえていただき、以下の3点を中心に予算編成にあたっていただきたいと思います。
切れ目のない子育て支援。
教育立市の着実な深化。
虐待や犯罪被害の防止及び交通安全の確保。
ということで、今まさに私たちを取りまく社会の中で、日本中はもとより岐阜市内においてもこういったことに関する課題はたくさんございます。
ぜひこの社会課題に対して的確に答えていける施策を立案して編成していただきたいと思います。

観光振興

2点目、「観光振興」であります。
本物志向の観光まちづくりを推進するということで、来年はいよいよNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映という大きなチャンスもございますけれども、次の点を中心に政策立案をしていただきたいと思います。
金華山・岐阜公園周辺の整備の推進。
ぎふ長良川の鵜飼の新たな魅力づくり。
インバウンド対策の強化。
ということで、交流人口の増加ということは、最終的に私たちの地域の定住人口の増加ということにもつながってくることでございますし、かねてから申し上げているように、シビックプライドの醸成ということでこの岐阜に訪れてくださる皆さんの評価が高くなるということは、そのことが市民の皆様方の地域に対する愛着や誇りにつながるということで、ぜひ力を入れていただきたいと思います。

中心市街地活性化&都市基盤整備

3点目、「中心市街地活性化&都市基盤の整備」公共空間を活かした魅力あるまちづくりを推進 であります。
これも今年度と同様に政策のベクトルに位置づけております。
このまちは高度成長期に大きな変化を遂げているわけですが、現在老朽化の問題を含め、再開発の取り組み等により、まちが様々な変化をするという時代にあって、市民の皆様にとって岐阜が動いたと実感をしていただけるような、この中心市街地と都市基盤の整備を進めることは非常に重要であります。
また人口減少という時代でありますけれども、この時代に都市に対する一定の投資をして、まさに岐阜都市圏の中核としての岐阜市のまちを作るということはまちの力を維持するという意味でも、あるいはこの地域の中心となる岐阜市としての価値や、あるいは存在感という点からしても大変重要であると考えております。
その中で、働く場づくり、学術研究拠点づくりの推進。
中心市街地の再開発やリノベーションまちづくりの推進。
社会インフラの整備や公共交通の利便性向上。
まさに岐阜のまちにしっかりとした投資をするということに意を用いていただきたいと思います。
1・2・3の3つの点は今年度と同じでありますけれども、4点目と5点目については新たな柱を立てました。

都市内分権推進

4点目は、「都市内分権推進」満足度の高い地域づくりを推進 といたしました。
都市内分権というのは、平成の時代からすでに岐阜市としての方針を持っていたわけでありますけれども、先ほどの「オール岐阜のまちづくり」でも申し上げましたように、市民の皆様との協働という観点で自立型コミュニティへの支援、地域の事務所の業務拡大及び利便性、快適性の向上ということで、地域の自治会やまちづくり協議会という自立型コミュニティとの協働や支援、また市民の皆さんの身近なところで行政サービスを受けていただける、高齢化の時代に対応できるような行政サービスの支援により、市民の皆様の快適度や満足度、こういったものを図っていきながら、安心して暮らせるまちづくりに努めていきたいと考えております。

寄り添う福祉&市民の健幸づくり

5点目、「寄り添う福祉&市民の健幸づくり」。
誰もが安心し、健やかで幸せを実感しながら暮らせるまちづくりを推進していきたいと考えております。
具体的には、生活に課題を抱えている市民への寄り添い支援や、福祉、医療、スポーツなどの連携による健康増進といった観点であります。
特に私が意識しておりますのは、生活保護、生活困窮者、ひきこもり、ひとり親家庭など、社会の多様化、複雑化という時代の中にあって、様々な家庭や困難を抱えている市民の方が増えてきているということでございます。
したがって、こうした課題を抱えている市民の皆さんにしっかりと寄り添いながら、一人一人が自らこの岐阜市で幸せな、自ら立って人生を前に進んでいける方が増えていってほしい、まさに幸せの追及ということを共に実現していきたいと考えております。
したがいまして、従前もそれぞれの担当部におきましては、法律に基づいた支援等の取り組みをそれぞれ行っていただいておりますけれども、より岐阜市としての独自性を持ち、本当の意味で課題を解決していけるための施策というものを、ぜひ今回の予算編成にあたっては政策立案していただきたいと考えております。
今年度4点目5点目に掲げておりました、「広域連携」や「シティプロモーション」についても、政策のベクトルの5つの柱からは外しましたけれども、重要性が落ちたということではなく、当然のように新年度も進めていかなければいけないと考えております。
また災害に対する備えや、スマート自治体への取り組みも継続して行っていただきたいと思います。
最後に職員の皆さんの心構えということで、お話をさせていただきたいと思います。
職員の皆さんは行政のプロでありますので、職務を遂行することは当然の責務というところであります。
私は、それは仕事上皆様方が当然のこととして行われることでありますけれども、そういった仕事として市民の皆さんに喜んでいただいたり、職員同士達成感を得たり励まし合うことができる、あるいは公務員としての能力が高まることによって自己実現が図られていく、というようなことを通じて皆さんの働き甲斐や働きやすさにつなげていっていただきたいと思っております。
そういった中で課題を先送りすることなく全力で対応していただきたい。
市政運営の基本方針にも「一年勝負」ということを掲げておりますけれども、今回の予算編成におきましても、ぜひ目の前にある課題について、これを解決するための施策は何かということにぜひ取り組んでいただき、予算編成に活かしていただきたいと考えております。
当事者意識の向上ということで、これも当然のことでありますが、自らが抱えているそれぞれの課題に対して向き合うということは、自らが当事者であるということを深く意識していただくということであります。
また部をまたがるようなテーマというものも存在しますが、その場合にはぜひ各部でそれぞれに部をまたいで協議を重ね、その課題について取りこぼしになってしまうということではなくて、お互いに連携して、両方で取り組む、この分野についてはこの部が自分のところで取り組む等、見逃してしまうことがないように、ぜひ当事者意識を持って取り組んでいただきたいと思います。
またこの予算編成にあたっては、活発な議論による課題解決ということで、ぜひ余すところなく議論を重ねていただいて、皆様方のこれまで培ってきた経験と英知を結集していただきたいと思います。
今日この後企画部長と財政部長がそれぞれお話をされますけれども、これからが本当の意味で来年に向けての大きな勝負であります。
皆様方の力強いご奮闘と、そして英知の結集を心から祈念いたしまして、私のあいさつに代えさせていただきます。
それではどうぞよろしくお願いいたします。

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか?

このページに関するお問い合わせ

広報広聴課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎5階

電話番号
  • 広報ぎふ:058-214-2387
  • テレビ・ラジオ:058-214-2710
  • ホームページ、報道:058-214-2061
ファクス番号
058-262-6061

広報広聴課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。