ご自宅周辺の水害リスクについて知っていただくために
近年、激甚化する豪雨により、日本各地で大規模な水の災害が発生しています。
また、令和2年7月の宅地建物取引業法施行規則の改正により、不動産取引時、宅地建物取引業者が、宅地又は建物の購入者等に対し、従来の説明事項に加えて、水害ハザードマップ(水防法の規定により市町村の長が提供する図面)上の取引対象物件の所在地について説明することが、国土交通省により義務化されました。
お住まいの地域の水害リスクについて理解するため、岐阜市の水害ハザードマップを改めて確認してみましょう。
洪水ハザードマップ(洪水浸水想定区域に係るハザードマップ)
河川が大雨によって増水し、堤防から川の水が溢れたり、堤防が決壊したりした場合の浸水の範囲と深さについて示したものが「洪水ハザードマップ」です。
現在の『岐阜市洪水ハザードマップ』は、平成30年度に、想定されうる最大規模(おおむね1,000年に1回程度の発生確率)の洪水による洪水浸水想定区域図に基づき作成されました。
『岐阜市洪水ハザードマップ』は河川ごとにそれぞれ作成されていますので、ご自宅に近い川のハザードマップを確認してみましょう。
※宅地建物取引業者の方へ
岐阜市が発行している『岐阜市洪水ハザードマップ』は水防法に基づき、国および県の公開する想定最大規模降雨を基準とした洪水浸水想定区域図を基としています。
水害危険情報図について
岐阜県では、県独自の取り組みとして、水防法により浸水想定区域の策定が義務付けられていない河川についても、「水害危険情報図」として水害リスクについて公表しています。水害危険情報図については岐阜県のホームページからご確認ください。
内水ハザードマップ(雨水出水浸水想定区域に係るハザードマップ)
排水施設が雨水を排水しきれなくなった場合に発生するおそれのある浸水の範囲と深さについて示したものが「内水ハザードマップ」です。
現在の「岐阜市内水ハザードマップ」は、平成2年度以降の集中豪雨の際の浸水記録をもとに、平成23年から24年にかけ作成されたものです。
「岐阜市内水ハザードマップ」は『岐阜市総合防災安心読本』に掲載されています。
『岐阜市総合防災安心読本』は地域別に作成されていますので、お住まいの地域の『岐阜市総合防災安心読本』で、ご自宅周辺の内水ハザードマップを確認してみましょう。
※宅地建物取引業者の方へ
岐阜市が作成している「岐阜市内水ハザードマップ」は現行の水防法の規定に該当しませんが、内水氾濫のリスクを反映しています。国土交通省の指示(宅地建物取引業法施行規則の一部改正に関するQ&A)に従い、このハザードマップについて説明するものとして扱ってください。
高潮ハザードマップ(高潮浸水想定区域に係るハザードマップ)
岐阜市には高潮浸水想定区域の指定はありません。