オーバードーズについて

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ページ番号1026999  更新日 令和6年6月13日

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オーバードーズ「Overdose (OD)」とは

 医療機関で処方される医薬品(処方薬)だけでなく、薬局やドラッグストアで購入できる風邪薬や咳止めなどの医薬品(市販薬)を決められた用量を守らずに過剰摂取することをいいます。

 近年、若者たちの間でのオーバードーズにより死亡する事例が報道で取り上げられています。総務省消防庁及び厚生労働省が行った調査によると、医薬品のオーバードーズが原因と疑われて救急搬送される人は年々増加しています。

「薬物乱用・依存状況の実態把握のための全国調査研究_2023」によると過去一年以内に市販薬(咳止め、風邪薬、解熱鎮痛薬を乱用した経験がある人は15-19 歳(1.46%)、20代(0.59%)、30代(0.69%)、40代(0.20%)、50代(1.24%)、60代(0.51%)とされており、従来の違法薬物と比べ誰でも手に入れやすいことから、女性や非行歴のない若い人たちに多いなど、これまでより深刻に広がっている可能性があります。

また別の調査(薬物使用と生活に関する全国高校生調査2021)では、高校生の約60 人に1人が、過去1年以内に治療目的ではなく乱用目的で市販薬を使用した経験があるといった報告もされています。

 オーバードーズをしてしまう若者には、いじめや虐待、孤立、親との関係が悪いなど様々な問題による「つらい気持ち」が潜んでいるかもしれません。

「つらい気持ちを和らげたい」と思う反面、「自分ひとりでなんとかしなくては」と頑張ろうとする気持ちからオーバードーズをしてしまっている若者もいるかもしれません。一人で解決しようと頑張りすぎるだけでなく、家族や周りの信頼できる大人に相談してみてください。

オーバードーズ

オーバードーズには2つの側面があります

  1. 体への影響

  2. 心への影響

1. 体への影響

 オーバードーズによる症状は、嘔吐・下痢・頭痛・めまい・意識障害・呼吸困難・心停止が有名ですが、症状は摂取した医薬品によって異なるため注意が必要です。

 医薬品は、安全に効果を発揮するために、用法や用量が決められています。しかし、それを守らず過剰に摂取すると嘔吐・下痢などの症状以外にも、肝臓や腎臓などに重大な臓器障害を起こすこともあり命に危険が及ぶこともあります。

また、眠気や意識障害が発生し思わぬケガや事故にあうことも考えられます。

2. 心への影響

 オーバードーズを行うと身体への影響だけでなく、『依存症』になってしまうことがあります。

『依存症』はある特定の物(薬やアルコール等)や行為(ギャンブル等)にのめり込み、自分ではコントロールができなくなって、『やめたくても、やめられない』状態になることです。依存症になってしまうと、『いつでもやめられる』と、自分が依存症であるとは認めないという特徴があります。依存症は市販薬や処方薬でも起こります。

また、市販薬や処方薬を本来の目的や用法等を守らずに使うことは、『薬物乱用』の一種とみなされます。

相談してみませんか?

薬剤師や登録販売者は市販薬を販売する際には、患者さんの症状や適正な使用のために必要な情報提供を行っています。薬剤師や登録販売者から説明を受けて正しく内服しましょう。

「オーバードーズがやめられない」、一人では抱えきれない「つらい気持ち」も含め一人で悩まずに相談することが大切です。まずは一歩だけでも踏み出してみませんか。

LINE、FacebookなどのSNSやチャットから匿名で相談できる相談機関もあります。

オーバードーズによって辛さの解決にはつながりません。一人で悩まず、周りの人、相談先に頼ってみてください。

もし、ご家族がオーバードーズをしているかもしれないと思ったときは、「つらい気持ち」に寄り添ってみてください。そして相談先へご連絡ください。

 

総合健康相談窓口:

 岐阜市保健所 感染症・医務薬務課 (058-252-7187)

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このページに関するお問い合わせ

感染症・医務薬務課
〒500-8309 岐阜市都通2丁目19番地 2階
電話番号:058-252-7187 ファクス番号:058-252-1280

感染症・医務薬務課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。