オンライン学生環境会議2021を開催しました
例年は会場に参加者が集まり開催していましたが、前年と同様コロナ感染防止対策のためオンラインにて、下記のとおり「学生環境会議2021」を開催しました。
日時:令和3年11月14日(日曜日)午後2時~午後4時
場所:オンライン(Zoom)
学生環境会議とは
学生環境会議とは、岐阜大学のサークル「ESDクオリア」に所属する大学生を中心に行うイベントで、環境に関することをテーマとして、高校生と大学生が垣根を越えて話し合うものです。
本年度は岐阜大学応用生物科学部応用生物科学科植物遺伝育種学研究室 山根京子准教授を迎えて「食料生産と環境保全は両立できるか」をテーマに、岐阜農林高校、岐阜高校、岐阜大学、名古屋大学、三重大学から20名が参加しました。
アイスブレイク
参加者は3つのグループに分かれてお互いの自己紹介の後、気軽に話ができるきっかけ作りとして3択の「環境クイズ」を行いました。身近なクイズに挑戦しメンバーが打ち解けました。
講演前半
日本文化の源流といわれる縄文時代に狩猟採取から農耕定住生活に定着したこと、人類は過去2回人口爆発を経験したが1回目は「農耕」の発祥により2回目は「農業革命、産業革命」により克服してきたこと、輸送量と輸送距離を掛け合わせた「フードマイレージ」の紹介と諸外国に比べ日本のフードマイレージが極端に高いこと、日本の食料自給率は低いが飼料自給率を含めるとさらに低くなることなどのお話を山根先生からお聞きしました。
グループワーク1,2
3つのグループに分かれ、回転寿司等のメニューから一つ選択し「環境問題」を連想するワークを行いました。
そのあと3グループの代表者がグループ内で話し合ったことを発表しました。
ハンバーガーのニューでは飲み残したジュースによる水質汚濁とかフライドポテトはパーム油を使うが熱帯地域の環境破壊につながっているなどの意見があり身近なメニューから環境問題が明らかになりました。
講演後半
山根先生から「自然環境を守りながら持続的な食料生産の実現」についてお話を聞きました。日本は世界的にはスウェーデンに次ぐ2番目の森林大国であること、経済力低下による食料不足問題、もともと日本は自給自足生活をしてきてコメからカロリーの大半を摂っていたが近年50年間に食料自給できなくなったこと、山中間地域の耕作地衰退などのお話しを聞きました。
日本は豊かな自然資源を活用し自然と共生しながら持続的な自給自足を実現できると山根先生は締め括られました。
グループワーク3
再度3つのグループに分かれ日本の食料生産の課題と自分が国のトップになった場合の食料生産について考えるワークを行いました。そのあとグループワーク1、2と同様にそれぞれのグループの代表者が発表しました。機械化できるインフラの整備や農業・環境学習の推進などの将来を見据えた多くの提言がありました。
講評
山根先生より、多くの若い人に関心を持ってもらえ、一緒に環境問題を考え若い人の知恵を発信いただきたいと講評をいただきました。
学生環境会議来場者アンケート結果
当日、参加者の方々には、オンラインでアンケートをご記入していただきました。今後の学生環境会議の内容について大変参考になるご意見を多数いただきました。アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。
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このページに関するお問い合わせ
環境保全課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎14階
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