ノロウイルスによる食中毒

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ページ番号1012059  更新日 令和3年9月10日

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ノロウイルスが主な原因となる感染性胃腸炎は、冬季にかけて流行し、12月の中旬から1月にかけてピークとなる傾向となっています。
例年、感染性胃腸炎患者の急増に伴い、感染者が食品の調理に従事することによる食中毒が多発しています。また、加熱が不十分なかきなどの2枚貝を食べて発症することもあります。
次の点に注意してノロウイルスによる感染症や食中毒を防止しましょう。

ノロウイルスについて

特徴

食品からだけでなく、ヒトからヒト、環境からヒトへの感染力が極めて強く、ウイルスが少量(10から100個程度)でも感染することがあります。
ノロウイルスに汚染された可能性のある調理器具や環境の消毒には、0.02%~0.1%次亜塩素酸ナトリウムが効果的です。家庭用の塩素系漂白剤を使用して消毒剤が作れますので、詳しくは下記「消毒剤の作り方」をご覧ください。
なお、手洗いには適しませんので、石けんと流水でしっかり洗うことが大切です。 消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いができないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として行ってください。

症状

吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱(38℃以下のことが多い)などです。
特に子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方が感染すると脱水症状などをおこし、重症化しやすいので注意が必要です。
潜伏期間は1日から2日です。ほとんどの場合は、2、3日で回復します。
下痢等の症状がなくなっても、通常では1週間程度、長いときは1ヶ月程度ウイルスが便の中へ排出されます。症状が改善した後でも食品の取扱いには注意が必要です。

原因となりやすい食品

ノロウイルスに汚染された加熱不足の二枚貝(カキなど)
二次的に汚染された食品(まな板などの調理器具類、あるいは調理する人の手を介し汚染された食品)

予防のポイント

 最も重要で、効果的な予防方法は手洗いです。石けんと流水でしっかりと洗って下さい。

 食品は中心部までしっかり加熱しましょう。 (85℃~90℃・90秒間以上の加熱が有効です。)

 調理器具などを十分に洗浄・消毒しましょう。(0.02%次亜塩素酸ナトリウムを使用)

 下痢や吐き気などの症状があるときは、調理に従事しないようにしましょう。

消毒剤の作り方

家庭用の塩素系漂白剤は5%程度ですので、これを水で薄めることで、消毒剤を作ることができます。

器具などの消毒用(0.02%次亜塩素酸ナトリウム)

  1.  ペットボトルのキャップ2杯(10mL)に市販の塩素系漂白剤をとり、2Lのペットボトルに入れる。
  2.  水をボトルいっぱいに入れてよく混ぜる。

吐物などの消毒用(0.1%次亜塩素酸ナトリウム)

  1.  ペットボトルのキャップ2杯(10mL)に市販の塩素系漂白剤をとり、500mLのペットボトルに入れる。
  2.  水をボトルいっぱいに入れてよく混ぜる。

 ※消毒液を保管しなければならない場合は、誤って飲むことがないように、消毒液の入った容器に消毒液であることをはっきりと明記して保管しましょう。

便やおう吐物の処理

患者の便やおう吐物は、ノロウイルスが大量に含まれており、感染の原因になりやすいため、素手では処理せず、手袋・マスクを装着し、ペーパータオルなどで静かにふき取ります。
そのあとは、0.1%次亜塩素酸ナトリウムで浸すように床をふき取り、その後水ぶきをします。
ふき取った吐物やペーパータオルは密閉できる袋に入れ、次亜塩素酸ナトリウムをふりかけて消毒しましょう。

関連情報

国立感染症研究所感染症情報センター

厚生労働省

食品安全委員会

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食品衛生課
〒500-8309 岐阜市都通2丁目19番地 4階
電話番号:058-252-7194 ファクス番号:058-252-0012

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