ドキュメンテーション 5歳児

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ページ番号1012773  更新日 令和3年9月21日

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(1)穴のずっと先に・・・

写真:穴のずっと先


時間をかけて、どんどんどんどんみんなで力を合わせて穴を掘った。少々硬くてもあきらめず、最後まで粘り強く掘り進めたずっと先には、「届かない~。」って、全身を使って手を伸ばしても届かないくらいの穴があいた。自分たちの頑張りが穴の深さとして実感できたのではないだろうか。子供は、様々な物に触れたり、確かめたりしながらその性質や仕組み等を知っていく。物との関わりが深まることで遊びが面白くなることを知り、土の固さに見合った道具や方法を試しながら、深くなることの面白さを仲間と共有している。

(2)おいしいアイス屋さん

写真:おいしいアイス屋


夏祭りを前に、ずいぶん前から「どんなお店にしようかな。」なんて、いろいろ相談した。アイス屋さんに決めた子供は、お客さんに喜んでもらおうと作品を丁寧に仕上げていく。5歳児になると、「こんなふうにしたら、みんな喜ぶかなぁ?」「(このやり方は)小さい組さんには難しいね。」等、相手のことや気持ちを考えながら取り組む姿が、頼もしい。“~したい!”という自分の内から湧き出てくる気持ちが、文字を書いたり、細かく作ったり描いたりすることにつながる。

(3)カプラの塔 年長編

写真:カプラの塔


同じカプラの塔でも、4歳児と5歳児とでは、積み方に違いが見られる。二人で力を合わせて、そっとそっと積んでいく。集中力の持続性がさらに育ってきた。数量や図形についての知識だけを単に教えるのではなく、生活の中で子供が必要感を感じて数えたり、比べたり、様々な形に組み合わせたりする等、遊びを通した経験を積み重ねながら関心をもつようにすることが大切である。

(4)息を合わせたシャボン玉

写真:息を合わせたシャボン玉


石鹸の泡遊び、シャボン玉遊び等、様々な泡との出会いを重ねて、大きなシャボン玉作りに挑戦。2人の息をピッタリ合わせて、「そっと、そぉっとだよ。」、「いい調子。」と、時間をかけて培った体中の神経を研ぎ澄まして、力の入れ具合、道具の操作等をする・・・目に見えないことをコントロールするって難しい。周りで固唾を飲んで見守る子供たちも嬉しそう。子供が、物の性質や仕組みに興味をもち、多様な見立てを楽しむ、試行錯誤をする、仲間と情報を交流するといったことを通して遊びが深まる。

(5)玉入れの後・・・

写真:玉入れのあと


2チームに分かれて玉入れごっこをした。いつも赤が勝つ。“なんでかな?”「玉の数が違うんじゃない!?」入った玉をみんなで、並べて比べてみよう!疑問に思ったことは自分たちで解決しようとするところがさすが5歳児。・・・「赤の方が4個多い。」、「赤の玉を4個減らさなきゃ。」って、4個減らしたけれど、本当は赤の玉がもっと多いみたい。でも、自分たちで考えて自分たちで並べた結果だからみんな納得。どんな時も、子供が創り出す線は、直線にならないところが柔らかくていいね。日常生活の中で並べたり、数えたり、比べたりすることの便利さと必要感に子供が次第に気付き、関心をもって関わろうとすることができるように、活動の工夫や環境構成の整備が大切である。

(6)カフェ屋さんごっこ

写真:カフェ屋さん


毎日、繰り返しごちそう作りを楽しみ、冷蔵庫と称した階段下の棚の中にとり溜めておいた物を出して、カフェをオープンさせた子供たち。メニューを準備したり、テーブルに花を飾ったり、カフェのエプロンを作って身に付けたり等、本物のカフェみたいにしたくて、自分たちでアイデアをいっぱい盛り込んだ。友達と一緒に目的をもった遊びの中で、それぞれの役割を担うようになる。一緒に活動する子供同士が、目的を共有し、一人では得られないものに集中していく気分を感じたり、その中で工夫し合ったり、力を合わせて問題を解決したりして、互いに生き生きするような関係性を築いていく経験が大切である。

(7)さるかに合戦の巻

写真:さるかに合戦


観劇の会で、本物の人形劇を観た子供たちが、早速、今まで親しんできた「さるかに」のお話をペープサートで表現し始めた。言葉を理解する力や使う力が付いてきてこそ、物語を楽しむことができる。日常生活の中でごく自然に始まった劇ごっこは、役を変わったり、必要なものを作ったり、表現の仕方を変えたりしながら3か月間続いた。幼稚園の中で、一緒に生活を重ね、共通の経験や感動を伝え合う中で、子供は次第にイメージを共有し合い、相手と一緒になって見立てをする。ときには断片的な遊びから、目的やストーリーをもった遊び方へと変化することもある。大人は、子供がもっているイメージが、どのような形で表現されているかを理解しながら環境を構成することが大切である。

(8)一輪車に挑戦

写真:一輪車に挑戦


少し先の自分に期待感をもち、毎日コツコツと取り組んできた。転んだり、ペダルが当たったりすると、とっても痛いけれど、「絶対に乗れるようになりたい。」、「メリーゴーランド(複数人で手をつないで回る)をしたい。」という自分で決めた目標があると、何度でも、何日でも挑戦する。あきらめない気持ちと、一緒に挑戦する仲間のおかげで、とうとう乗れるようになった。全身運動が滑らかで、巧みになってきただけではできないこと。主体的な取り組みと仲間の存在があってこそ、その力も発揮できる。興味の広がりに沿って、展開する様々な活動を通して、十分に全身を動かし、活動意欲を満足させる体験を積み重ねることで、心身の調和的な発達を促すことにつながる。

(9)サッカー遊び

写真:サッカー遊び


1年間を通して、かけっこ、鬼ごっこ、ドッジボール等、いろいろな運動遊びを楽しんできた。ルールのある遊びでは、そのルールを遊びながら自分たちで決めていけるところが面白い。より遊びを面白くするためのルールだから、主体的に相談することができた。
その過程では、負けることに不満を感じて、怒ったり、けんかになったりすることもあったけれど、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したり、相手の立場に立って行動したりすることを覚えていった。様々な心を動かす出来事を友達と共有する中で、相手の感情にも気付いていくことができるようになる。その過程を経験することに大きな価値がある。

(10)影絵遊び

写真:影絵遊び


日頃は、窓から入ってくる日の光を利用して、影絵遊びを楽しんでいた。それが、2か月間続いて、こんなに素敵な影絵ができるようになった。「おおかみなんてこわくない」のお話にのせて、羊が、いろいろなものに変身した。自分では見えない影をイメージしながら取り組む。生活の中で、美しいものや心を動かす出来事にふれる体験をすることで、子供のイメージする力や表現する豊かさが広がる。そのためには、大人が子供の感じている心の動きを受け止められるための豊かな感性をもっていることが大切である。

(11)影絵ごっこ

写真:影絵ごっこ


遊びに必要なものを、いろいろなアイデアを出し合って、自分たちで創り上げていく姿がたくましい。互いに見合うことで、何をどのようにしたらいいか考えたり話し合ったりする。生活の中での豊かな経験が、イメージする力を高め、言葉の豊かさにつながる。自分の気付きや考えから新たなやり取りが生まれ、活動の共有を通して満足感を味わう。それを基盤に、更に相手に分かるように言葉で伝えようとすることで、自分の考えがまとまったり、深まったりし、思考力の芽生えも培われていく。

(12)劇ごっこ

写真:劇ごっこ


日常生活の中でごく自然に始まった劇ごっこは、3か月間続いて、「自分たちが役になって演じたい」という気持ちにまで高まり、楽しい「さるかに」の劇ができあがった。子供は、物語の登場人物になり切って、イメージを広げたり、起承転結の流れやストーリーの面白さが理解できたりするようになる。また、自分の思いを言葉で伝えたり、相手の意見を聞いたりしながら、一つのイメージを仲間と共有できるようになる。目的が共有されることで、役割を相互に決めて協同した遊びへと広がりをもち、友達と励まし合ったり、認め合ったりして創り上げていく。表現する楽しさを味わい楽しむ子供たちはとても生き生きしている。大人は、子供がイメージの世界を十分に楽しめるように、イメージを表現するための道具や用具、素材を用意し、子供と共に環境を構成していくことが大切である。

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