ドキュメンテーション 3歳児

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ページ番号1012763  更新日 令和3年9月22日

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※ドキュメンテーションとは、日々実践している教育・保育を映像などで記録し、教育・保育の検証をしたり保護者に見せる事で具体的に理解してもらう取り組みです。

(1)滴る 水、水、水・・・

写真:3歳児(1)

「水、水、水だぁ~!」「うわ~、こぼれる~。」「たいへん~。」両手を合わせたりおたまを使ったりと、懸命に水を受け止めようとする子供たち。水が流れ落ちる、冷たい、面白い…等、思いがけない水との出会いと、共感してくれる友達の存在が嬉しい。
指と指をくっつけて、水を受け取るように両手を合わせることも遊びの中で繰り返し経験し、体を通して覚えていく。手指機能が高まっていくと、さらに細かな動きができるようになったり、道具が使えるようになったり、モノの操作ができるようになったりしていく。

(2)よじ登り

写真:3歳児(2)

自分の手足、体を全て使って、ちょっとだけ高い崖によじ登ると、そこには、できたことへの達成感や大きくなった自分への喜びが待ち受けていた。体を動かす気持ちよさを感じ、のびのびと遊ぶことで心が育つ。心が育つとまた、次への意欲につながる。繰り返しの経験により、自分の体の使い方を知ることにつながる。この時期の「見て、見て。」という子供のアピールに対して、きちんと大人が向き合い、心から喜び、認めることが育ちを促すことになる。

(3)影遊び

写真:3歳児(3)

みんなで、鉄棒にぶら下がって遊んだあと、ふと、横並びになった影に気付いた。「あ~、うごいてる~。」「これ、〇〇ちゃんの影~。」「パーってしたら(影も)、パーってなったよ。」と、自分の影と友達の影を確かめるように、手足を動かす子供たち。自然の不思議さに触れ、関心を高め、思考力の芽生えがぐんと高まる。幼児期の「なんで?」「どうして?」と不思議に思う気持ちに対して、どれだけ大人が興味をもって受け止めるかで、子供の知的好奇心は圧倒的に広がりをみせる。

(4)エンドレスリレー

写真:3歳児(4)

年長児のリレーを真似て、3歳児も、4歳児に交じって遊びたくなった。リレーってもんが、まだ、よく分からないけれど、グ~ンッて、腕を前に伸ばしていると、いつかは順番が回ってくるみたい。体を動かす楽しさ、気持ちよさを感じながら、やり方(ルール)があることも知っていく。遊びの楽しさが勝ると、自分の気持ちをコントロールして、待ったり、交代したりする等の道徳性や規範意識の芽生えの育ちつながる。

(5)いちょうの葉っぱと戯れて

写真:3歳児(5)

地面いっぱいのいちょうの葉っぱを見たら、やっぱりこんな風に空に放り投げてみたくなった。誰かが、「せ~ので~。」って言ったから、思わず合図に合わせてやってみた。そしたら、こ~んなに素敵ないちょうの雨が、たくさん降ってきた。五感を通して自然を味わう。こういう経験の積み重ねがさらに五感を磨いていく。

(6)どんぐり転がし

写真:3歳児(6)

集めたどんぐりを、ペットボトルの筒に、なんとかしてたくさん転がしたい子供たち。“手でつかんでいれる”“指でつまんでいれる”“カップを使って入れる”いろいろな入れ方を繰り返してみる。そこに、明確な会話はないけれど、互いのまなざしが、「一緒に入れよう。」って言っているみたい。試しているうちに何となく、または偶然うまくいったことの経験が、結果と原因に結びつき、思考力の芽生えにつながる。この時期は、大人が答えを先取りせず、ぎこちなくても子供が自分繰り返しやってみることが大切。

(7)お月見だんご

写真:3歳児(7)

今までに、体いっぱい土や泥、砂の感触を味わってきた子供たち。おだんごを作るかわいい両手が、まんまるだんごが作れるまでに成長した。そして、そ~っと、そっと、崩れないようにと、おだんごに手を添えるタッチが、実に柔らかい。力の入れ方、持ち方等、指の先まで注意を向けて、調整している。これが、繰り返し遊ぶことの成果。生活の中で体験を通して、心の中に様々なイメージ思い描き、幼稚園という場所で一人一人異なるイメージが、点でつながる。相手と共有できたイメージの点が、学年が上がるごとに数を増し、やがて線となる。

(8)幼稚園ごっこ

写真:3歳児(8)

「せんせいがね、読んであげます。」、「絵本の時間でしょ。」なんて、いつもは甘えん坊の子供も、先生役になると、とってもしっかりしているみたい。身近な役になって、真似する、再現する等の簡単なやりとりをして遊ぶ楽しさがどんどん増えてきた。自分の周りに興味関心をもったり、目を向けたりすることができるようになってきたからこそできる遊び。

(9)電車ごっこ

写真:3歳児(9)

「乗ってくださ~い。」、「出発しま~す。」って、運転手さんやお客さんになって遊ぶ子供たち。運転手や車掌の役を、日々、取り合いしながら少しずつ順番や交代を覚えていった。自分の順番が回ってくるまで、後ろから押すという役割を見つけた子供の発想の柔らかさに大人の方が学んだ。主体的な遊びの中で、時にはぶつかり合いながら一緒に遊ぶための約束やルールを知り、気持ちを調整するようになる。

(10)寄り合いままごと

写真:3歳児(10)

まるで寄り合いままごと。こんなふうに横並びになって、おんなじことしている友達を感じられる時間が本当に嬉しい。小さくて大きなコミュニティの場。友達が作っているものも気になって、手を出したり口を出したり。そんな関わりが、なんとも温かい時間。友達と一緒の中で、自分の世界でじっくり遊ぶ楽しさの積み重ねが、人との関わりを広げていく。

(11)廃材シリーズ 楽器遊び

写真:3歳児(11)

牛乳パックと紙を巻いて作った棒からイメージを広げていく。どんな高価な楽器より、自分で1から作った太鼓には何倍もの価値がある。友達と一緒の楽器をしょって、ちょっとした音楽隊気分の子供たち。自分を見てほしいと思う力の高まり。子供の柔らかな発想で思いがけない素材を遊びに取り込めるように、大人は魅力ある素材を豊かに整えていくことが大切。

(12)3びきのこぶたごっこ

写真:3歳児(12)

「ふ~の、ふ~の、ふ~。」っておおかみになり切り、家を吹き飛ばそうとする子供たち、こぶたさんたちも必死で家を守ろうとします。みんなで、簡単なお話イメージの世界に入り込んで、やりとりすることが楽しくて仕方がない。ごっこの世界に浸ったり、イメージを広げたりしながら表現することに喜びを感じている。3歳児の表現は、小道具一つで何かになったつもりで遊ぶことが多い。ものに触れてイメージを浮かべ、そのものをいろいろに使うことからイメージの世界を広げていく。日常的にイメージをふくらませるものとの出会いを工夫した環境の構成が大切。

※このページは、岐阜市立加納幼稚園の研究実践に基づき作成しています。

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