令和3(2021)年度予算編成方針説明会(令和2年10月13日)

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ページ番号1006459  更新日 令和3年8月31日

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【市長】
それでは令和3年度の当初予算編成に向けてお話をさせていただきます。
まず、今回の予算編成に向けては、ポイントが2つあると思っております。
ひとつは「withコロナ」の考えのもとに、感染防止対策と社会経済活動の両立を図る。
今、コロナは小康状態ですが、社会経済活動をどんどんと進めていかないと、地域経済をはじめ、市民への皆さんへさまざまな影響があるということで、感染防止対策を土台としながら社会経済活動はしっかりやるということがポイントのひとつです。
1つ目のポイントは、これは長い課題でありますが、全国的に進行している人口減少・少子高齢化というのは、本市にとっても共通の課題であり、この進展が社会経済に大きな影響を及ぼす可能性があるということで、対策を継続的に行う必要があると考えております。
こうした考えのもとに、令和3年度の当初予算においては、新型コロナウイルス感染症対策を最優先に進めながら、事業の成果も遵守をしつつ、デジタルトランスフォーメーションの促進などにより、戦略的に課題解決を図っていく必要があります。
さらにSDGs達成に向けた取り組みというのは、持続可能な都市づくりに資するものであるという共通認識を全庁で共有しながら、本市のさらなる発展につなげてまいりたいと思います。
それではまず1つ目ですが、新型コロナウイルス感染症についてはかねてから皆さんにお話しているとおり長期戦だということが大前提です。
この間、第1波・第2波への対応や経験を活かして、様々な私どもは経験値を得てきたわけでありますが、この新型コロナウイルス感染症対策を進めながら、大きな影響を受けている本市の経済や市民生活への対応が必要だという認識を皆さんと共有したいと思います。
そこで、先ほどポイントの2つ目でお話をした足元の人口の状況ですが、令和2年1月時点では本市の人口は40万8,804人ということで、この数字は前年に比べると1,096人の減少となっております。
その前は1,654人の減少でしたので、若干の改善は見られるわけですが、引き続き人口減少が進行しているという状況です。
また、令和元年の出生者数を見てみますと2,904人であり、これは3年連続で3,000人を下回る状況となっております。
加えて高齢化率を見ますと、平成27年4月時点では26.76%でしたが、令和2年4月時点では28.62%と増加傾向にあります。
この人口減少・少子高齢化ということは、私たちが掲げる持続可能な都市づくりに向けて継続して取り組まなければならない課題であると思っております。
そこで、変化への迅速かつ柔軟な対応ということで4つの方針を掲げました。
新型コロナウイルス感染症による急速な社会変化に対応すること。
「ポストコロナ」を見据えた未来への投資を進めること。
分野横断的に施策を展開すること。
スピード感をもって「一年勝負」で課題に対応すること。
まさにこの方針をもって、「オール岐阜市」で新たな未来を創造していきたいと思います。
令和3年度の予算編成にあたって、今回も5つの政策のベクトルを掲げました。
この5つの政策のベクトルは、特に重点を置いて取り組む政策であります。

こどもファースト

まず1つ目。
岐阜市政においては不変の方針として掲げておりますが、「こどもファースト」であります。
特に、昨年のいじめ重大事態、そして継続的に本市が掲げる教育課題等を踏まえて、生命の尊厳の理解の重要性や、すべての子どもたちに安全・安心な教育環境を提供すること。
誰一人取り残さない教育の推進といった考え方を土台とした、現在検討を進めております新しい教育大綱に基づく教育立市の更なる深化を進めてまいります。
また今年度と同様、切れ目のない子育て支援、虐待や犯罪被害の防止と交通安全の確保など、子どもたちを取り巻く環境をこれからも皆で守り育てていきたいと思います。

シビックプライド

2つ目は「シビックプライド」であります。
この「シビックプライド」は、私たち、地域の皆さんが地元に対する愛着や誇りを持つということですが、特にこのコロナ禍において、社会が大きく変化をしてくる中においては、このシビックプライドという考え方はなお一層大切なことだととらえております。
まさに地域を支える力はこの「シビックプライド」であるという考え方です。
今年度は、「観光振興」というベクトルを掲げておりましたが、この「観光振興」、そしてのちに述べる2つのテーマをすべてこの「シビックプライド」に収れんされていると思います。
したがいまして、本物志向の観光まちづくりの推進、シティプロモーションの推進による人口の社会動態の改善、市民協働の理念に基づく施策の推進に取り組むことによって、「シビックプライド」を高めてまいりたいと考えております。
特に観光については、市外の方が岐阜市に観光でお越しいただくことが本市内外の方から評価をしていただいているということでありますし、また今年度マイクロツーリズムということで、まさに地元を再発見する、市民の皆さまにも観光を通じて本市の魅力を改めて認識をしていただくことで、「シビックプライド」を高めることにつながってきているところでありまして、この観光というアプローチも引き続き大事にしたいと思います。
まず、シティプロモーションですが、これも政策のベクトルに掲げてきたわけでありますけれども、岐阜市外の方に住みやすさを評価していただく、そして岐阜市にUターンしていただいたくことや移住をしていただくことは、まさに市民の皆さんの「シビックプライド」の向上につながると考えております。
そして市民協働ということで、今年度、市民協働推進部という名前にしたわけでありますが、この市民協働の理念に基づく施策の推進ということで、まさに地域コミュニティの共助の力が大切であるということです。
そこで活躍をしていただいている市民の皆さんの活動や地域の中における人と人とのつながり、こういったものをいかに発揮し、地域コミュニティをさらに力強く前進させていけるかということを念頭に置いています。

中心市街地活性化&社会基盤整備

3つ目ですけれども、「中心市街地活性化&社会基盤整備」であります。
中心市街地の再開発やリノベーションまちづくりの推進、これは中心市街地活性化でも述べてきたとおりでありまして、本市にとってこの再開発とリノベーションまちづくりが両輪であるということで、引き続き取り組んでまいります。
また社会インフラの整備と公共交通の利便性の向上、これもこれまで取り組んできていることでありますが、都市の付加価値を高めるという意味で、こうした社会インフラの重要性はこれまでと変わらないと思っております。
そして、人口減少を見据えた公共施設マネジメントの推進ということで、これは初めてこういったベクトルの中に盛り込んだわけでありますが、人口減少という大きな課題の中で、公共施設マネジメントを次世代のためにも今から一つひとつ取り組んでいくことは大切であると考えております。
この心というのは、未来への投資は片時も止めないということであります。
持続可能な県都岐阜市にしていくためにも、次世代の責任を果たしていくという意味においても、この「中心市街地活性化&社会基盤整備」、まさに未来の投資をしっかりと行ってまいりたいと考えております。

地域経済活性化

4つ目です。
「地域経済活性化」であります。
新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けているのが経済でありますので、この経済を活性化するために働く場づくりと企業立地の推進、中小企業・小規模事業者の経営支援環境の整備、スタートアップ支援と人材育成、などに取り組んでまいります。
この持続可能な都市の条件というのは、働く場、すなわち経済、そして教育という2つの条件がそろって初めて持続可能な都市として進んでくることができるわけでありまして、本市におきましては教育立市の更なる深化ということで取り組んできていることでありますが、このコロナ禍において大きく影響を受けた経済を立て直していくということ、そしてしっかりと地域において働く場を持っていくということは大変市民生活のためにも重要でありますので、令和3年度の政策のベクトルに初めて「地域経済活性化」ということを柱に掲げました。
ぜひ、担当部局においてしっかりと政策を練りこんだうえで、経済の立て直しに全力を尽くしてほしいと思います。

寄り添う福祉

最後に5つ目です。
「寄り添う福祉」であります。
これは今年度もこの「寄り添う福祉」というベクトルを掲げておりますが、引き続き困難を抱えておられる市民の皆さまが本市にも大勢お住まいでございますので、こうした市民の皆さまを支援するということと、併せて新型コロナウイルス感染症により影響を受けた市民生活の支援を行うということであります。
そのために生活に課題を抱えている市民への寄り添い支援や、ワークダイバーシティの推進による障がい者支援などに取り組んでまいります。
特にこのワークダイバーシティという考え方は、働きづらさを感じている市民の方もいらっしゃるという中で、こうした皆さんに居場所と出番を作っていきたい、多くの人がしっかりと仕事をし、そして自ら糧を得て、自立した生活を送っていける、こんな後押しをぜひしていきたいというふうに思っております。
またこの5つのベクトル以外にも、広域連携や防災ということは引き続き重要なテーマでありますので、そのことを念頭に予算編成をあたっていただきたいと思います。
このような5つの政策のベクトルによりまして、新型コロナウイルス感染症対策に最優先で取り組みつつ、持続可能な岐阜市の実現に向け、皆さんと一緒に、果敢に岐阜を動かしてまいります。
財政部からこのあと話がありますが、コロナ禍の影響によりまして、税収の面で見れば大変厳しい状況にあります。
そういった中にあっても全庁一丸となって積極的に「岐阜を動かす」ための予算編成に取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたします。
以上です。

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