芋慶

景観賞《景観建築物部門》

物件情報

【所在地】　芋島2丁目
【所有者】　株式会社　芋慶　代表取締役社長　木方　庸一朗
【設計者・施工者】 株式会社　雛屋建設社　代表取締役社長　桑原　孝吉

講評

岐阜市景観賞選考委員会 委員　小林　教子

　瓦葺きの屋根、板張り壁、木格子、白壁と下見板張りの腰壁、和の心地よいリズムは、家業（老舗みそ、たまり醤油製造業）と手力雄神社へ続く古い通り沿いの立地という、その双方にふさわしい建築である。
　大きな建物であるが、平屋であるため圧迫感もなく、建物に沿って設置された駐車場も違和感なく、建物・駐車場・道路が一体として感じられる。
　奥にある大きな既設建物は灰色の外壁にされており、目立たぬように配慮されているのも好感が持てる。
　和風を意識した外観は、地域の人々に落ち着きと親しみを感じさせ、近年新建材で作られた建物が増えていくなか、日本の風景として残しておきたい建物であり、ランドマークとなりうる建物である。