第5回「長良川鵜飼のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みについて」
- 調査概要
- 質問1 ユネスコ無形文化遺産と有形の世界遺産(文化遺産、自然遺産、複合遺産)との違いを知っていますか。
- 質問2 国内外で、どのようなものがユネスコ無形文化遺産に登録されているか知っていますか。
- 質問3 岐阜市が長良川鵜飼のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みを進めていることを知っていましたか。
- 質問4 質問3で「1.知っていた」と回答した方にお聞きします。何で知りましたか。(あてはまるものすべてを選択)
- 質問5 長良川鵜飼を見たことがありますか。
- 質問6 質問5で「1.ある」と回答した方にお聞きします。長良川鵜飼を見た時の感想や思い出などをお答えください。
- 質問7 長良川鵜飼の魅力は何だと思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
- 質問8 鵜飼の魅力を特に誰にアピールすべきと思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
- 質問9 長良川鵜飼の未来のために岐阜市は何をすべきと思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
- 質問10 長良川鵜飼の未来のために自分なら何ができると思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
- 質問11 取り組み全体について意見や要望があれば、お答えください。(自由記述)
- 調査結果を受けて
調査概要
1 背景
岐阜市では、長良川鵜飼のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みを進めています。岐阜市の誇る日本の宝を世界の宝に、そして未来へと繋いでいくには、市民の皆さんの協力が不可欠です。今回の調査結果をもとに、今後の取り組みへと活かしていきます。
2 調査期間
平成30年1月17日(水曜日)~1月31日(水曜日)
3 回答者数/調査対象者数
181人 / 200人 (90.5%)
4 調査対象者の属性
※小数点以下を四捨五入しているため、比率の合計が100%とならない場合があります。
性別
- 男性:59人(33%)
- 女性:122人(67%)
年代
- 20代:18人(10%)
- 30代:55人(30%)
- 40代:45人(25%)
- 50代:21人(12%)
- 60代:27人(15%)
- 70代以上:15人(8%)
職業
- 会社員:43人(24%)
- 自営業:10人(6%)
- 公務員:3人(2%)
- 団体職員:3人(2%)
- 自由業:1人(1%)
- 派遣社員:3人(2%)
- パート・アルバイト:36人(20%)
- 家事:47人(26%)
- 学生:2人(1%)
- 無職:27人(15%)
- その他:6人(3%)
質問1 ユネスコ無形文化遺産と有形の世界遺産(文化遺産、自然遺産、複合遺産)との違いを知っていますか。
- 知っている(人に違いを説明できる):14件(8%)
- 知っている(なんとなく):97件(54%)
- 知らない:70件(39%)
質問2 国内外で、どのようなものがユネスコ無形文化遺産に登録されているか知っていますか。
- 10件以上知っている:7件(4%)
- 5件以上10件未満知っている:28件(15%)
- 1件以上5件未満知っている:87件(48%)
- 1件も知らない:59件(33%)
質問3 岐阜市が長良川鵜飼のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みを進めていることを知っていましたか。
- 知っていた:81件(45%)
- 知らなかった:100件(55%)
質問4 質問3で「1.知っていた」と回答した方にお聞きします。何で知りましたか。(あてはまるものすべてを選択)
- ホームページ:24件
- SNS(フェイスブック等):7件
- イベント:23件
- 新聞記事:52件
- 横断幕・のぼり:22件
- その他:5件
<その他>※一部抜粋
- テレビのニュース
- 友人から
質問5 長良川鵜飼を見たことがありますか。
- ある:132件(73%)
- ない:49件(27%)
質問6 質問5で「1.ある」と回答した方にお聞きします。長良川鵜飼を見た時の感想や思い出などをお答えください。
良かったというご意見
- 夜のうす暗い中で鵜が火に照らされ綺麗でした。
- 岐阜に友達が来た時には連れていきたい場所の一つであると思った。
- 子ども達に間近で鵜飼の様子を見せられて良かったです。
- 子どもたちが良く見える様にすぐ近くまで呼んでいただけた上、鵜が鮎を吐き出させるところも見せて頂き、感動しました。丁寧な説明で鵜飼を堪能しました。
- 暗い夜にかがり火に映し出す鵜とアユの動きを鑑賞したら、たまらなく風情を感じる。
- とても素晴らしいと思う。もっとお客さんが増えてもいいはず。また、普段見ている景色を屋形船から見たら全然違う雰囲気だった。
- 川面に映る火が綺麗だった。
- 外国から来た友達を案内しました。船には乗りませんでしたが、独特の光景に喜んでいました。
ご意見・ご要望
- 演出方法にもっと工夫を出すといいかも。実際鵜が飲み込んだ鮎がどのくらいだったかなども知りたかった。
- 鵜匠さんのうまい説明があればもっと感動されます。
- 鵜匠との距離があり克明には頭には残っていない。入れ替わりに近くまで行けるとよい。
- 暗い中、観覧船から離れた所で行っているので鵜飼が見えにくかった。そのため、物足りなくて残念だった。
- 値段が高い。
- つまらない。
質問7 長良川鵜飼の魅力は何だと思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
- 歴史がある:138件
- ロケーションが良い:93件
- 文化財としての価値が高い:65件
- 格式が高い:53件
- 気軽に楽しむことができる:21件
- 鵜匠と鵜の動きが見事:71件
- 鵜匠が鵜を大切にしている:44件
- 船上で食事や宴会を楽しむことができる:82件
- その他:7件
<その他>※一部抜粋
- 長良川に親しむ事が出来る。美しさを再認識出来る。
- 夜でも楽しめる観光スポット
- 暑い夏に涼しげな水辺で遊べる優雅な時間。
質問8 鵜飼の魅力を特に誰にアピールすべきと思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
居住・国籍別
- 市外:103件
- 県民(市外):86件
- 国民(県外):129件
- 外国人:119件
年齢層別
- 10代:75件
- 20代~30代:128件
- 40代~50代:123件
- 60代以上:88件
性別
- 男性:139件
- 女性:173件
ターゲット層
- 地域住民:94件
- 観光客:150件
- 旅行業関係:106件
- 報道関係:74件
- 学識経験者:26件
- ユネスコ関係者:49件
- その他:6件
<その他>※一部抜粋
- 若い世代(幼稚園から大学生)
- 著名な方々にも是非乗船していただき、世界へ鵜飼の魅力を発信する。
- 外国人
質問9 長良川鵜飼の未来のために岐阜市は何をすべきと思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
- さらなる学術調査を進め、鵜飼の文化財的な価値を高める:47件
- 鵜飼を支える技術者の後継者育成を行う:116件
- 鵜飼を取り巻く自然環境の保全を行う:94件
- 鵜飼の魅力を日本だけでなく世界にもっと発信する:101件
- 鵜飼のことを知ったり勉強したりする機会を多く設ける:78件
- 市民が活動できる場を整備する:51件
- その他:16件
<その他>※一部抜粋
- アミューズメントとして身近に感じられる乗り場や、興味をそそるランチなどのプランを作るなど、もはや時代遅れで興味がない世代にも興味を持ってもらえるようなことにチャレンジしてはどうか。
- 鵜飼を見ることは、岐阜市民にとって少し敷居が高いという意識があります。まずは川べりや長良橋を散策しがてら見学したり、柳ケ瀬等でイベントをしたりして、岐阜市民がもっと気軽に楽しめる工夫をしたらどうでしょうか。
- 学校の総合的な学習の時間などを利用し、子どものうちから長良川鵜飼に対する理解を深めることが大切だと思います。
- 「インスタグラム」や「フェイスブック」、「YouTube」などSNSの有効活用。
- トリップアドバイザーなど海外に向かっての発信が劣っているように思います。
質問10 長良川鵜飼の未来のために自分なら何ができると思いますか。(あてはまるものすべてを選択)
- 家族や友人、職場の同僚等を誘って積極的に鵜飼を見に行く:88件
- 長良川鵜飼文化応援団に加わり活動に参加する:23件
- 長良川の清掃活動に参加する:56件
- 長良川や鵜飼に関連する様々なイベントに参加する:88件
- SNSを使って鵜飼の魅力を発信する:55件
- 鵜飼を保存・継承するための寄付金や基金等に協力する:36件
- その他:16件
<その他> ※一部抜粋
- 観光ボランティアとして観光で岐阜市を訪れていただいたお客様に鵜飼観覧を積極的に話していきたいと思っています。また、機会があれば『鵜飼の語り部』としての活動で小学校などで鵜飼についてのお話などができればいいとも思っています。
- 県外の友人が岐阜へ来ていた場合には、時間がとれるようでしたら、鵜飼見物に誘うようにしています。
- ボランティアで長良川の清掃活動と岐阜公園の落葉収集を合わせて年間6回している(サークル活動で)
多くの市民が参加しているので、この機会に鵜飼に関するイベントができないだろうか。 - 市民鵜飼を利用して、県外の友人たちを招待したいです。
質問11 取り組み全体について意見や要望があれば、お答えください。(自由記述)
鵜飼の魅力創出
- 伝統の鵜飼は大事です。守って行くべきでしょうが現代の文化に適合するような川遊び、船上の面白さも取り入れられればいいでしょう。温故知新。伝統/文化を守るのであれば連日、運行する必要もないでしょう。観光として存続させるには魅せる文化、現在風遊びを考えてみてはどうでしょう。若者が賛同できる遊びですね。
- 以前、「鵜飼を知ろうツアー」なる物がありました。ああいった認識を広めるツアーは凄くいいと思いました。
- 若者に鵜飼に行ってみたいと思わせるようなPRが必要だと思う。市民がもっと興味を持ったり、友達を誘って一度は行きたい場所に出来ると良いと思う。
周辺と一体となったにぎわい創出
- 夜の鵜飼観光だけでは限界を感じる。川原町、岐阜公園、長良川うかいミュージアム周辺のにぎわい創出策を同時に取り組まなければならない。まだまだにぎわいを感じさせる状態ではありません。
- 長良川おんぱくを、もっと広めていけると良いのではないでしょうか。長良地域だけでなく、岐阜駅前周辺まで広げるとか。
- 鵜飼だけのために岐阜に来る人はいないと思うので、他のイベントや観光資源と抱合せで宣伝した方がよいと思う。
他地域の取組みを参考にするというご意見
- 近県の犬山、彦根、長浜のにぎわいがうらやましいです。何かヒントがあるのでは。
- 噂では、関市の鵜飼の方が近くで見られ、説明もあって良いそうなのですが、実際はどうなのでしょうか。他地域の鵜飼も参考にされ、良いところを取り入れていただけたらと思います。
その他
- 将来無形文化遺産になったらとても誇らしいが、今は鵜飼を観たこともなく、あまり興味がないので自分に何かできるとは思えない。一度鵜飼を観てから考えたい。
- 無形文化遺産登録されると観光客が増えるかもしれないが、リピーターになるには、かなりな施策が必要かと思います。
調査結果を受けて
多くの皆様にご回答いただき、ありがとうございます。
今回、岐阜市が進める長良川鵜飼のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みについて、市民の皆様がどれだけ関心を寄せておられるかを把握するため、調査を実施させていただきました。
「岐阜市が取り組みを進めていることを知っていたか」という質問については、「知っていた」という回答が45%で、「知らなかった」という回答よりも少ない結果となりました。取り組みを開始してから10年以上経過しましたが、いまだに周知が不十分であることを痛感いたしました。「何で知ったか」という質問に対して、「新聞記事」、「ホームページ」、「イベント」、「横断幕・のぼり」などの回答が多くみられたため、今後はこれらの方法を引き続き活用するとともに、より効果の高い方法を研究しながら、情報発信に努めていきます。
「岐阜市は何をすべきか」という質問に対しては、「鵜飼を支える技術者の後継者育成」や「鵜飼を取り巻く自然環境の保全」など、鵜飼の保存・継承に関わる取り組みを実施すべきという回答が多くみられました。他には、「世界への発信」という回答も多くみられ、特に「SNSを活用すべき」という具体的なご意見をいただきました。
一方、「自分なら何ができるか」という質問に対しては、「積極的に鵜飼を見に行く」と「イベントに参加する」という回答が特に多くみられました。「岐阜市は何をすべきか」という質問に対する回答をみても、「鵜飼を知ったり勉強したりする機会」や「市民が活動できる場」を設けてほしいという回答が比較的多くみられ、市民の皆様が参加しやすいようなソフト・ハード両面の環境整備が必要であることを認識しました。
他にも、多くの貴重なご意見をいただきました。今回のご意見をもとに、今後、ユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みをさらに充実化し、市民の皆様と一緒に進めていけるような工夫を取り入れていきます。
調査結果に関するお問い合わせ先
教育委員会事務局 社会教育課
電話 058-214-2365
Eメール ky-shakai@city.gifu.gifu.jp
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