岐阜市の伝統工芸
岐阜市には、次の5つの伝統工芸品があります。
国から指定(してい)された伝統的工芸品
- 岐阜提灯(ぎふちょうちん)
- 岐阜和傘(ぎふわがさ)
岐阜県から指定された郷土工芸品(きょうどこうげいひん)
- 岐阜渋うちわ(ぎふしぶうちわ)
- のぼり鯉・花合羽(のぼりごい・はながっぱ)
- 美濃筒引き本染め・手刷り捺染(みのつつびきほんぞめ・てずりなっせん)
岐阜提灯
岐阜提灯は、250年以上前から作られています。
岐阜提灯の特色(とくしょく)は、細いヒゴを巻き、薄い和紙を張って秋の七草・花鳥・風景などの絵を描いた繊細(せんさい)で優美(ゆうび)なものです。
現在では、いろいろな形や種類(しゅるい)の提灯がありますが、岐阜で作られるものをまとめて岐阜提灯と呼び、全国的に有名な産地となっています。
岐阜和傘
岐阜和傘は、370年以上前から作られています。
岐阜の和傘作りは、1639年当時の加納藩主(かのうはんしゅ)が、明石(あかし)(今の兵庫県)から傘職人(かさしょくにん)を連れてきたことに始まるといわれています。
和傘作りは、製造工程(せいぞうこうてい)が細かく分かれており、身近に手に入れられる美濃和紙(みのわし)と真竹(まだけ)が、こまやかな手作業によるいくつもの工程を経て、繊細で暮らしに生きる手工芸品を作りだしています。
岐阜渋うちわ
岐阜では美濃地方の手漉き和紙(てすきわし)や良質の竹を使って、江戸時代からうちわ作りがおこなわれ、幕末(ばくまつ)には漆(うるし)を塗った塗りうちわが作り出されました。漆を塗ると、美しいツヤと深い色合いが出て、また、長く使えるようになります。これは岐阜うちわの大きな特徴(とくちょう)となっています。
また、渋うちわは、柿渋(かきしぶ)を塗るのが特徴となっています。
明治時代には雁皮紙(がんぴし)にニスを塗った水うちわが登場し、透明(とうめい)で、涼しげに見えることから、とても人気があります。
現在でも岐阜うちわは、全工程が手作業で丁寧(ていねい)に作られています。
のぼり鯉・花合羽(油紙)
のぼり鯉は、徳川吉宗(とくがわよしむね)が行った享保の改革(きょうほうのかいかく)(1720年頃)で、「布の鯉のぼりは贅沢(ぜいたく)なので、紙を使いなさい」とのお触(ふ)れが出されたため、和紙の鯉のぼりが作られるようになりました。美濃特産の手漉き和紙を使用し、絵は手描きです。
子どもが健康(けんこう)に育つように、また、出世するようにという思いを込めて、中国の故事(こじ)にならい、「のぼり鯉」と名付けられました。
油紙は、美濃地方の手漉き和紙を使って、食物油等を塗って作られており、雨具として重宝(ちょうほう)され、古くからの作り方を受け継いで作っています。
花合羽は、そのうちの一品で、空気が良く通ることから、生花用の油紙として愛用されています。
美濃筒引き本染め・手刷り捺染
美濃筒引き本染め・手刷り捺染とは生地(きじ)を染める方法です。相撲(すもう)のぼり、歌舞伎・寄席(かぶき・よせ)のぼり、武者絵(むしゃえ)のぼりなどののぼり旗、お祭りで使う獅子舞・半纏(ししまい・はんてん)、大漁旗(たいりょうばた)、のれんなどがこの方法で染められます。
美濃地方に染物業者が集まったのは、享保の改革(1720年頃)での倹約令(けんやくれい)後も尾張徳川家が伝統文化を保護(ほご)したためと伝えられています。
現在でも、県内には比較的多くの業者が残り、いずれも古くからの技術・技法を守っています。
さらに詳しく知りたい時は、「岐阜の伝統工芸品」のページを見てください。
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