令和5年度 第2回生物多様性シンポジウムを開催しました
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令和5年度 第2回岐阜市生物多様性シンポジウムを1月27日(土曜日)、ぎふメディアコスモスで、開催しました。
本シンポジウムは、生物多様性の保全などについて市民の皆さんと一緒に考えるイベントとして開催しています。今回は、78名が参加され「レッドリスト・ブルーリストの生きものたち(哺乳類、鳥類)」と題し、レッドリストやブルーリストの生きものの紹介、レッドリストに指定された理由などについて、2人の先生方に講演していただきました。
- 開催日
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令和6年1月27日(土曜日)
- 開催時間
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午後2時 から 午後4時 まで
- 開催場所
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かんがえるスタジオ
- 対象
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市民
- 内容
講演1「レッドリスト・ブルーリストの生きものたち~哺乳類~」
ぎふ哺乳動物研究会 梶浦敬一 氏講演2「レッドリスト・ブルーリスト の生きものたち ~鳥類~」
日本野鳥の会岐阜 顧問 大塚之稔 氏トークセッション
ぎふ哺乳動物研究会 梶浦敬一 氏
日本野鳥の会岐阜 顧問 大塚之稔 氏
特定非営利活動法人
森のなりわい研究所 代表理事 伊藤栄一 氏
講演
講演1「レッドリスト・ブルーリストの生きものたち~哺乳類~」
ぎふ哺乳動物研究会 梶浦敬一 氏
レッドリスト掲載種であるムササビの赤ちゃんを保護し、2時間おきにミルクを与え、育て上げて自然に返したお話や、二ホンリスはオニグルミを集め落ち葉の下に隠す習性を持つが,なかには置き場所を忘れてしまうため、それによってオニグルミが芽生えるというお話をしていただきました。また、ブルーリスト種であるタイワンリスは、戦前に岐阜公園で開催された博覧会で逃げたものが、公園で野生化したため捕獲して金華山ロープウエイ山頂駅にリス村を開園したお話や、ペットとして飼育していたアライグマが逃げて可児市から県外までに広まったお話など在来種や外来種の動物との出会いや人との関わりをご紹介いただきました。
参加者の方々からは、「動物との出会いが人との出会いにつながることが衝撃的だった。」「自然調査のやりがいや面白さが伝わりました。」などの感想をいただきました。
講演2「レッドリスト・ブルーリストの生きものたち~鳥類~」
日本野鳥の会 岐阜 顧問 大塚之稔 氏
ブルーリスト掲載種であるソウシチョウが、一時期金華山で確認されたため心配したお話や、鳴き声を競わせる文化を持つ中国で人気のあるガビチョウ、平安時代から飼われ伝書バトとして飼われてきたカワラバト(ドバト)が中央アジアからきた外来種であることを教えていただきました。また、レッドリスト掲載種であるタマシギは、雌のほうが羽が派手で、雄が卵を温める一妻多夫制であることなど、岐阜市にみられる絶滅危惧種や外来種について、分かりやすく紹介いただきました。自力でなく人が関わって移入してきた鳥は外来種になるので、私たちの生活を支える自然生態系を守るために、在来種への影響、捕食、交雑、農林水産業への影響など考えなくてはならない。少なくとも生きものを飼育する場合は、「入れない、捨てない、拡げない」を考えて最後まで飼うことの大切さをお話しいただきました。
参加者の方々からは、「鳥愛があふれいて楽しかったです。」「数を減らしている生物がなぜ減らしているかの原因を日本やその地域の中だけで考えず、海外の環境問題や離れた地域との関わりにも視野を広げるべきだと気づけたのでよかったです。」「岐阜市の鳥類の現状がよく分かりました。」などの意見をいただきました。
トークセッション
ぎふ哺乳動物研究会 梶浦敬一 氏
日本野鳥の会岐阜 顧問 大塚之稔 氏
特定非営利活動法人 森のなりわい研究所 伊藤栄一 氏
トークセッションにおいては、2人の講師に加え、コーディネーターとして伊藤氏を招き、参加者の方々からいただいた質問にお答えいただきました。
<トークセッションの質問内容>
Q1 スズメやツバメなど”あたりまえ”にいた鳥が減ってきていないですか。
A1(大塚氏) 鳥は食物や棲み処が減ってきたり気候変動など原因の特定が難しい。いずれにしても身近な鳥に関心を持つことは大事です。
A1(梶浦氏) 動物は繁殖時期がいつなのか、活動時間はいつなのかに関わっています。昔と比べ川にごみを流さなくなってキツネは疥癬病が減ってきました。また、犬猫の放し飼いをしなくなり、山奥まで犬猫が来ることがなくなり、キツネが里に出てくるようになったほか、繁殖時期がかわり、アナグマも春に里に出てくるようになっています。
Q2 レッドリストの動物に出会ったらどうしたらよいですか。
A2(大塚氏) データを提供してほしいです。野鳥の会では、ホームページから情報提供ができます。岐阜市への情報提供でもよいです。行政としてデータを集め、動植物を守る運動につなげてほしいです。ただし、動物は直に触らないでほしいです。写真撮影は大丈夫ですが特に弱っているときの動物には気を付けてほしいです。
Q3 どのような状態なら保護をしなければならないか、見分けかたを教えてほしいです。
A3(梶浦氏) ムササビの赤ちゃんを保護した時は、家に連れてきて1週間世話しました。専門家に相談したり岐阜大学動物病院へ相談するなどしてください。
Q4 外来種がどんどん増えてきたらどうなりますか。
A4(梶浦氏) 駆除の対象になるか、そのままは放置するかどうかは、害があるかないかによります。外来種だからといって駆除には繋がらないです。ハクビシンがブルーベリーを食い荒らす、アライグマがイチゴを食い荒らすというような被害があると駆除対象になります。家の中にハクビシンが侵入したら許可なく捕獲できますが、外で捕獲することは鳥獣保護法に触れると思います。
Q5 河川敷の工事が進み野生動物の棲み処がなくなりますか。
A5(伊藤氏) 洪水対策のため河畔林の整備が進んでいます。貴重生物が棲息するところは、伐採しないでくださいとまでは言えませんが、岐阜市生物多様性戦略では、多くの生きものと”あたりまえ”に生きてゆくことを重要なテーマにしています。暮らしの有り様について話し合い、バランスの取れる線を見つけていきたいと思っています。
質問回答
質問カードにご記入いただいた質問で、トークセッション中に回答しきれなかったものについて、先生方から回答をいただきましたのでご紹介します。
共通質問については、両先生からの回答を合わせたものを掲載してあります。
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令和5年度第2回岐阜市生物多様性シンポジウム大塚先生Q&A (PDF 211.1KB)
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令和5年度第2回岐阜市生物多様性シンポジウム梶浦先生Q&A (PDF 166.9KB)
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令和5年度第2回岐阜市生物多様性シンポジウム共通Q&A (PDF 358.3KB)
アンケート
当日、参加者の方々には、アンケートを記入していただきました。今後のシンポジウムの内容について大変参考になるご意見を多数いただきました。アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。
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