令和元年度第二回生物多様性シンポジウムを開催しました
去る12月8日(日曜日)みんなの森 ぎふメディアコスモスで、令和元年度 第2回 生物多様性シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、生物多様性の保全などについて市民の皆さんと一緒に考えるイベントとして毎年開催しています。
今回は、「きいてよ!!私たちの想い」岐阜の若者の活動をとおして と題して、地域の生徒が、希少生物サンショウウオを熱心に研究して来た活動発表をおこなうと伴に、生き物に対する熱い想いを語っていただきました。
国内外から高く評価され、注目されている両校の発表だけあって、幅広い年代の参加者から「すごい!」「素晴らしい!」「若い人から良い刺激をもらった」といった声が多く聞かれた充実した内容となりました。
開催概要
- 開催日時
- 令和元年12月8日(日曜日)14時~16時
- 会場
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みんなの森 ぎふメディアコスモス かんがえるスタジオ
- 内容
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- 活動発表「守れ!ふるさとのサンショウウオ」
- 発表1 山県市立富岡小学校 生物部
- 発表2 岐阜県立岐阜高等学校 自然科学部 生物班
- トークセッション(コーディネーター 伊藤栄一氏)
- 山県市立富岡小学校 生物部
- 岐阜県立岐阜高等学校 自然科学部 生物班
- 活動発表「守れ!ふるさとのサンショウウオ」
活動発表「守れ!ふるさとのサンショウウオ」
発表1 山県市立富岡小学校 生物部
ヒダサンショウウオの生息地を詳細に調査するフィールドワークに始まり、疑問に対して仮説を立て、必要に応じて京都大学の専門家等に意見を求め、自らが考案したアイディアを実際に試して検証する進め方など、小学生ながら大人や専門家を驚かせる活動発表をしました。100円ショップで購入した容器を使った自作の産卵ケースや、受精率を上げる方法などは、全国的なニュースで大きく取り上げられたり、日本動物学会で優秀賞を受賞するなど、高く評価されています。
大勢の聴衆の前でも、とても落ち着いて、堂々と発表をしていただきました。
発表2 岐阜県立岐阜高等学校 自然科学部 生物班
岐阜高校は、13年前に絶滅寸前だったヤマトサンショウウオの限られた生存個体を元に、産卵・幼体飼育・生息地への放流を継続的におこない、ヤマトサンショウウオの生息数を回復させました。同時に生息地の環境改善・保全にも取り組んで来ました。
また最新科学の応用として、GIS(地理情報システム)や環境DNAの分析を用いて生息数が限られる絶滅危惧種の生息地を効率的に探し出し、新たな保全活動に結び付ける手法は、国内外で高く評価されています。また性フェロモンの繁殖に与える効果の研究成果や地球温暖化による生息数減少の未来予測の研究活動も報告しました。
これらのかなり高度で難解な研究成果を、クイズや解りやすい事例をあげながら、幅広い層の参加者が理解しやすいように説明をしていただきました。
トークセッション「きいてよ!!私たちの想い」
トークセッションでは、富岡小学校、岐阜高校の生徒が、なぜサンショウウオの研究に取り組むようになったきっかけや、生き物に対する熱い思いを語っていただきました。
また発表内容についてお互いが感心しあったり、ひたむきな取り組みに感動しあったり、とても和やか雰囲気で会話が進みました。
岐阜高校では、生物班に入部してサンショウウオを研究することが入学理由であったり、先輩から後輩に研究活動が長く引く継がれています。富岡小学校の生徒からは、岐阜高校が憧れであったり、研究の参考や相談相手でもありました。
このような繋がりが若い方々の間でこれからも継承され、活動が発展していくことに期待がふくらんだセッションとなりました。
参加者アンケート結果
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