平成29年度第1回生物多様性シンポジウムを開催しました
去る8月20日(日曜日)、みんなの森 ぎふメディアコスモスで、平成29年度第1回生物多様性シンポジウム「外来種問題ってなに?」を開催しました。
本シンポジウムは、「岐阜市生物多様性プラン」について周知をはかるとともに、今後の生物多様性の保全などについて市民の皆さんと一緒に考えるイベントとして開催しました。当日は高校生を中心として幅広い年代の方々80名にご参加いただきました。

開催概要
- 日時
- 平成29年8月20日(日曜日) 午後1時~午後3時30分
- 場所
- みんなの森 ぎふメディアコスモス かんがえるスタジオ(岐阜市司町40番地5)
内容
- 活動発表
- 「地域の生物多様性を守るために私たちにできること」
岐阜県立岐山高等学校 生物部 - 基調講演
-
「よそ者だから悪いのか?厄介な外来種問題」
中井 克樹 氏
滋賀県自然環境保全課生物多様性戦略推進室 主幹
兼 滋賀県立琵琶湖博物館研究部 専門学芸員
- おさらいクイズ
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「外来種問題ってなに?」
解説
- 野尻 智周 氏 金華山サポーターズ
- 中井 克樹 氏
活動発表
地域の高校生による、日ごろの研究や環境保全活動に関する発表がありました。
「地域の生物多様性を守るために私たちにできること」 岐山高等学校 生物部
岐山高校生物部は、市内の河川を中心にカワニナやカワニナをとりまく生態系について研究をしています。今回はその研究結果に基づき「本来あるべき生物多様性」を守るために外部へ積極的に発信する活動の状況について発表しました。参加者の方からは「研究を学校の中だけの範囲に留めず、地域に出ていって実際にいかそうとしているところがすごいと思いました。地域に活動がいきているのを実感させられました。」という声がありました。
活動発表の様子
基調講演
オオクチバスなどの侵略的外来種による生物多様性への影響とその対策、希少種の保全対策などについて研究されており、近年では、オオバナミズキンバイ、ナガエツルノゲイトウなどの侵略的外来水生植物の対策にも携わられている滋賀県自然環境保全課生物多様性戦略推進室主幹 兼 滋賀県立琵琶湖博物館研究部専門学芸員の中井克樹氏をお招きし、基調講演をしていただきました。
「よそ者だからだから悪いのか?厄介な外来種問題」 中井 克樹氏
中井氏からは実際に取り組まれたオオクチバスの駆除の事例の紹介やすべての外来種が悪者とは限らないこと、人によってこの問題の答えが異なることについて身近なものを例にあげて解説していただきました。参加者の方からは「一般的に言われる『外来種は強く、在来種を脅かす危険な存在である』という側面だけがすべてではないということがわかった。特にイネ、ミツバチなど生活の中の重要な部分にも外来種は存在しており、『絶対悪』ではないというのが印象に残った。」「人の価値観や立場によって正しい、正しくないが変わってくるということが印象に残った。それを踏まえて、外来種問題と向き合っていくのは難しいことだと改めて感じた」などの声がありました。
基調講演の様子
おさらいクイズ
基調講演の内容をクイズ形式でおさらいしました。
「外来種問題ってなに?」
全10問の選択形式でクイズを行いました。内容は少し難易度が高かったですが、楽しくおさらいをしました。参加者の方からは「難しい問題もありましたが、分かりやすい解説で一層理解を深めることができたと思います。」「講演会+αの知識を付けられてよかった。とても面白かった。」などの声がありました。
おさらいクイズの様子
当日、参加者の方々には、アンケートをご記入していただきました。今後のシンポジウムの内容について大変参考になるご意見を多数いただきました。アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。
アンケート結果
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