男女共同参画に目をむけて みんなにやさしく伝わる広報・出版のヒント

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はじめに
岐阜市では、男女が互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる「男女共同参画社会」の実現を目指しています。平成14 年には、「岐阜市男女共同参画推進条例」を制定し、さまざまな事業を実施しています。
しかし、私たちは、無意識のうちに性別に対して「女はこうあるべき、男はこうあるべき」という思い込みを持ち、その思い込みを前提とした表現をしてしまうことがあります。特に、多数の人が読む広報物や出版物にこうした表現を使用すると、意図せず誰かの心を傷つけたり不快な思いをさせたりするほか、さらなる固定観念や偏見を生む場合もあります。
ここでは、無意識の思い込みにとらわれない適した表現ができるよう、広報物や出版物を作成する際に必要な男女共同参画の視点を紹介しています。価値観が多様化する中で、多くの人にやさしく伝わるように、この「広報・出版のヒント」をぜひご活用ください。
みんなにやさしく伝えるために まずは知っておきたい2つのこと
1 アンコンシャス・バイアス
私たちの中には、これまでの経験や見聞きしたことなどから、自分では気づかないうちに抱いている「思い込み」があります。これを「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」といいます。アンコンシャス・バイアス自体は、誰もが抱くものなので、けっして悪いことではありません。しかし、自分自身がそうした思い込みを持っていることに気づかないままでいると、周りの人を傷つけたり、可能性を狭めてしまう場合があります。意図せず誰かを傷つけてしまうことがないように、まずは自分が抱くアンコンシャス・バイアスに気づくことが大切です。
2 ジェンダー・バイアス
私たちは社会や文化の中でつくられた「女らしさ」「男らしさ」のイメージを持っています。それが「ジェンダー」です。このジェンダーからも、無意識のうちに「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」という思い込みが生まれることがあり、それを「ジェンダー・バイアス」といいます。ジェンダー・バイアスは性別による差別にもつながるため、アンコンシャス・バイアスとともに気をつけておきたいポイントです。
かんがえてみよう!その表現は大丈夫?
多様な登場人物が描かれていますか?
社会には、さまざまな価値観を持った人がいます。広報物や出版物に用いられる表現は、多様性が認められること、そしてすべての人が平等であることが伝わらなければいけません。「受け手にはさまざまな年齢、性別、国籍などを有する人がいる」ということを念頭に置いて、表現を考えることが重要です。
男女のバランスはとれていますか?
どちらかの性別の人だけが描かれていると、描かれていない方に「自分は対象ではない」「参加しにくい」と受け取られてしまう場合があります。男女のバランスに配慮し、いずれかに偏らないようにしましょう。




多様性に配慮されていますか?
年齢や国籍、障がいの有無のほか、性別も男性と女性だけではなく、幅広い性別があります。また、家族の在り方も両親と子どもの世帯だけでなく、単身世帯や夫婦のみの世帯、ひとり親世帯など、多様化が進んでいます。さまざまな人が暮らしていることを意識して、適した表現を考えてみてください。

あえて性別を限定する広報もあります
性別の不平等や格差、差別などを解消するため、対象となる人の参加を促す目的であるなら、いずれか一方の性別だけが描かれていても、偏りには該当しません。広報物や出版物の目的を明確化して、意図が伝わるような表現にしましょう。


性別のイメージが固定化されていませんか?
「女はこうあるべき」「男はこうあるべき」という偏見は、性別の固定的なイメージを強調し、男女の格差や差別の要因になることがあります。色や服装の好み、職業の選択は、人それぞれ異なるため、性別に関係なく自由に選ぶことができるという意識を持ち、多様な個性を描きましょう。
職業や役割を決めつけていませんか?
「男性は仕事、女性は家庭」「医師は男性、看護師は女性」など、性別による役割分担意識にとらわれた表現にならないよう、男女が仕事や家庭で協力し合い、さまざまな職業に就いている表現を心がけます。


男女のイメージが多様化されていますか?
「女の子はピンク、男の子は青」「女性は長髪、男性は短髪」「男の子は活発、女の子は大人しい」など、性別によって服装や色、行動などを決めつけないように注意します。


性別によって異なる表現をしていませんか?
普段、何気なく使っている表現にも、これまでの社会の習慣、性別による固定的なイメージが反映されていることがあります。必要以上に性別を区別する表現や呼称は、男女の偏ったイメージを助長する可能性もあります。以下の表を参考にして、対等な表現を使用するように心がけましょう。

すべての人が対等に描かれていますか?
男性が常に指導的な立場や上司、女性が従属的な立場や部下として描かれるなど、性別によって立場に優劣がついてしまう表現は好ましくありません。慣習的に用いられてきた表現をそのまま用いるのではなく、伝えたい内容に応じて適切な表現を考えてみることが必要です。
性別の上下関係が偏っていませんか?
男性だけでなく、女性もさまざまな場面でリーダーシップを発揮しています。男女が対等であることを示すことで、ともに責任を分かち合って行動する意識を持つことができます。


どちらかの性別が弱い立場に見えていませんか?
加害者や被害者、相談者などをどちらか一方の性別にすると、固定されたイメージを与えてしまうことがあるので、注意してください。


性的な表現が強調されていませんか?
人の目を引くために、登場人物の外見や若さ、性的な面を強調した表現を用いると、その人物を飾り物として扱っているように捉えられ、不快に思われたり個人の尊厳を傷つけたりする可能性があります。本当に伝えたいことも薄れてしまうので、安易にアイキャッチャーに頼らず、目的に合った効果的な表現に努めてください。
- アイキャッチャーとは?…注目を集めるために用いられる視覚的要素のことで、広告手法の一つです。効果的に目を引くことはできても、伝えたい内容とは関係のないアイキャッチャーを使うと、本来の内容が不明確になる場合があります。
登場人物や表現は目的に合っていますか?
情報の受け手には、性別や年齢、国籍などが異なるさまざまな人がいます。そのことを意識していないと、時には人権侵害と受け止められてしまうこともあります。

みんなにやさしく伝わる 広報・出版づくりのステップ
情報を正しく発信することが求められる広報物や出版物では、性別による固定観念や偏見をなくし、個性を尊重した表現を使うことが非常に重要です。これまでに挙げた考え方や注意点を取り入れ、多くの人にやさしく伝わる広報物や出版物をつくるためのステップを紹介します。
STEP1 企画段階
広報物・出版物の目的や対象、内容を明確にする

製作スタッフや業者と目的を共有する
明確にした目的を作成に関わる人と共有し、この「広報・出版のヒント」を読み返して、注意すべき点をあらかじめ考えておきましょう。業者に作成を依頼する場合は、注意すべき点を伝え、考え方を理解してもらいます。
STEP2 作成段階
表現に問題がないかチェックする

STEP3 最終段階
男女を入れ替えてみる
使用されている表現は、性別を入れ替えてみても違和感がないでしょうか?違和感がある場合は、思い込みや偏見が隠れているかもしれません。
多様な人の目で確認する
できるだけ多くの人に「誰が見ても違和感や疎外感を与えないか」「表現が分かりやすく共感を得られるか」を確認してもらうことが大切です。
時代の変化や近年の事例に目を向ける
過去に問題がなかった表現でも、社会の変化によって不適切とされるものもあります。近年問題となった事例を調べるなど、情報を確認しましょう。
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