多自然川づくり
川は貴重な自然空間として、我々人間にとって潤いや安らぎを与えてくれるとともに、そこには多くの生物が生息・生育しています。これまで治水が優先されて川づくりが進められてきましたが、この考え方に加え、自然環境と調和のとれた川自身が持つ自然の力をいかした川づくりが求められています。
多自然川づくりは、必要とされる治水上の安全性を確保しつつ、河川が本来もっている生物のよりよい生育環境に気を配り、さらに美しい自然景観を保全・創出を目指した川づくりです。
準用河川 戸石川
具体的な配慮方法
ホタルブロックの使用
- ポット形状の護岸ブロックを用い、その中に発生土を詰めることにより、植生を促す。
- 表面が粗面でオーバーハングながく、容易にホタルの幼虫が這いあがれる。
- 小型で丸みがある形状のため、ふ化場を多く提供できる。
素掘りによるみお筋の設置
出きる限り流れに変化がつくようにみお筋をつくり、これにより水辺の植生を回復させ、ホタルブロックからの植生と相まって、緑豊かな環境を創造する。
準用河川 清水川
具体的な配慮方法
岐阜石を用いた石積み護岸と緩斜面における植生護岸
加納城址へと続く歴史散歩道エリアとして、加納城の石垣をイメージして石積み護岸には岐阜石を用いるとともに、緩斜面における護岸には在来植物であるチガヤを中心とした植生護岸としています。
中心市街地における、昔の川のイメージの創出
カサスゲ、ツルヨシ、マコモといった水に強い在来植物を導入した植生ロールや中の島を配置することにより、川の流れに変化を付けて昔の川の風情を創出し、魚が住みやすい環境に配慮しました。
また、清水緑地中央にある天神橋も木橋風の橋として、景観にも配慮したくつろぎやすい空間を作り出しています。


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