プレコンセプションケアについて
プレコンセプションケア(Preconception care)とは
プレコンセプションケアとは、日本語に訳すと「妊娠前の健康管理」となります。現在では、妊娠前の若い女性だけでなくカップルを対象として、将来の妊娠・出産のための健康管理を行うことを定義としています。
WHO(世界保健機関)が「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と提唱し、国際的にも取り組みが推奨されています。
また、次世代を担う子どもの健康にもつながるとして、国もプレコンセプションケアを広める活動をしています。
プレコンセプションケアの目的
- 若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
- 若い世代の男女が将来、より健康になること
- 1の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること
健康でいるための生活習慣
適正体重を守る
適正体重を維持するよう心がけましょう。BMIで18.5以上25未満が適正体重と言われています。
BMI(体格指数):体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の値
食事
1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。
運動
1週間あたりの運動量は150分ほどが目安とされています。運動不足の人は今よりも10分長く歩くなど、身体活動量を少しでも増やしてみましょう。
睡眠
個人差や環境にもよりますが、理想的な睡眠時間は6~8時間といわれています。生活リズムを整えて、疲労をためないようにしましょう。
ストレス
過度なストレスは不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、自分なりの発散方法を見つけておくことが大切です。
飲酒
飲みすぎは心身ともに悪影響を及ぼします。節度ある適度な飲酒量を心がけましょう。
喫煙
タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産・早産・周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。
感染症
感染症の原因となる病原体には男女にかかわらず不妊の原因になったり、将来の子どもの健康へ影響を及ぼす可能性があります。
正しい知識や予防法を身につけましょう。
項目 |
行動 |
備考 |
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風しん | 母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける(2回接種が必要) | 胎児への先天性風しん症候群を予防する。 |
梅毒 | 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。 | 2013年以降男女とも梅毒の感染者が増加。 初期症状がわかりにくいので注意が必要。 |
性器クラミジア感染症 | 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。 | 性感染症の中で最も感染者が多い。 感染が続くと不妊の原因になることがある。 |
ヒトパピローマウイルス(HPV) |
女性は検診受診(HPV感染の有無)を確認する。性行為でコンドームを使用。 |
子宮頸がんの主原因は性感染症。 |
プレコンセプションケア・チェックシート
自らの健康のためにできることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。
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中保健センター
〒500-8879
岐阜市徹明通2丁目18番地
柳ケ瀬グラッスル35 3階
電話番号:058-214-6630 ファクス番号:058-214-6632