第2回 目標(ゴール)が沢山あるけれど何が大事なの?

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ページ番号1015695  更新日 令和4年3月3日

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アイコンはわかりやすい!目標全文も読もう!

SDGsのロゴ

学生-SDGsに関する新聞記事などで、よく上記を目にするけれど、これが目標(ゴール)なの?

先生-国連が管理する目標のアイコンですね。目標全文は2030アジェンダに書いてあります。

 例えば、目標2の全文は「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」ですが、そのアイコンは図記号を用いて「2 飢餓をゼロに」とメッセージをシンプルに力強く伝えています。

学生-2030アジェンダの目標の文章を読むのは大変そうだけど、アイコンは親しみやすいから、SDGsの普及に役立ちそうだね。

先生-ただ、目標2全文を読むと、飢餓以外の重要な目標(食料安全保障、栄養改善、持続可能な農業)が含まれることに気が付きます。アイコンを眺めるだけだと、「SDGsに農業のことは書いてない」となりがちです。

 2030アジェンダの目標全文も読んでみてください。いずれにしても、SDGsに取り組む際、目標の文章とアイコンを上手に使い分けることが重要です。

学生-アイコンの使い方には決まりがあるの?

先生-国連広報センターのウェブページに「使用のガイドライン」が掲載されています(※下記参照)。資金調達や商業使用でなければ容易に使用できます。

 「SDGsは世界の共通言語」と言われています。外部に何かメッセージを発信する際、ぜひアイコンを使ってみてください。メッセージがシンプルに伝わり、色も鮮やかになります。

17個は多過ぎ?大きく捉えて理解してみよう

5つのP

学生-目標は全部で17個あるよね。多過ぎて扱いかねると感じることがあるよ。

先生-SDGsの前身の2000年のMDGs(ミレニアム開発目標:~2015年)は8個でした。SDGsでは倍になりました。後日改めて説明しますが、ゴールの下のターゲットに至っては21から169に増加しました。SDGs合意の過程で各国が重要と考えたものを持ち寄った結果です。

 17の目標は大きく捉えて理解するとよいです。分類の仕方は幾つかありますが、今回は2つ説明しましょう。

 1つ目は、2030アジェンダ前文にある5つのPによる分類。具体的には、
(1) 人間People (2) 繁栄Prosperity (3) 地球Planet (4) 平和Peace (5) パートナーシップPartnership

 (1)は人が人らしく生きるのに不可欠のもの。(2)は豊かで満たされた生活です。この(1)(2)は(3)が損なわれると実現できませんし、(1)~(3)の実現においては(4)の平和が、(1)~(4)の実現においては(5)の連携が各々不可欠ですよね。

 2つ目は、目標を経済・社会・環境の三側面に分類する方法です。2030アジェンダは三側面をバランスよく実現することが大事だと繰り返し述べていますが、その分類を示してはいません。検索エンジンで「SDGsウェディングケーキ」を調べ、イメージ図を確認してみてください。「バランスよく」という発想に、5つのPと共通するものがありますね。

学生-結局、目標の中で、何が一番大事なの?

先生-「SDGsではどれも大事」ですね。私たちはこれまで「いずれか1つの目標を目指して行動すること」はやってきましたが、その過程で、他の目標が疎かにされた結果、現在の世界が、さまざまな課題を抱えるようになったのです。

 課題は相互に関連しています。いずれか1つでなく複数の課題をバランスよく同時に解決することが求められています。その際、先の、大きく捉える理解がないと、複数の課題をバランスよく同時に解決する視点を見失って「いずれか1つの目標を目指して行動する」ことに戻りがちです。今後、こうした理解・視点を大事にして行動していけるとよいですね。

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