令和7年度 第2回生物多様性シンポジウムを開催しました
イベントカテゴリ: 講座・講演・教室 生活・環境
1月25日(日曜日)、みんなの森ぎふメディアコスモスかんがえるスタジオで、令和7年度第2回岐阜市生物多様性シンポジウムを開催しました。
本シンポジウムは、生物多様性の保全などについて市民の皆さんと一緒に考えるイベントとして開催しています。
今回は、岐山高等学校自然科学部の皆さんに、ヒガシニホンアマガエルの体色変化について事例発表していただきました。また、岐阜大学社会システム経営学環 准教授の森部絢嗣さんには、岐阜県に生息している小型哺乳類について講演していただきました。
- 開催日
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令和8年1月25日(日曜日)
- 開催時間
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午後2時 から 午後4時 まで
- 開催場所
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みんなの森 ぎふメディアコスモス かんがえるスタジオ
- 対象
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市民
- 内容
事例発表「数字で比べるカエルの体色変化」
岐山高等学校自然科学部講演「知られざる「ぎふ」の小さな哺乳類たち」
岐阜大学社会システム経営学環 准教授 森部絢嗣 氏トークセッション
岐阜大学社会システム経営学環 准教授 森部絢嗣 氏
岐山高等学校自然科学部
岐阜県植物研究会 近藤慎一 氏
講演
事例発表「数字で比べるカエルの体色変化」
岐山高等学校 自然科学部
アマガエルの仲間は周りの環境の色に合わせて体色変化する性質があり、ヒガシニホンアマガエルの体色変化について、様々な実験や調査の結果をもとに、発表していただきました。
最初にアマガエルの基本的なことを学ぶクイズをいくつか出題していただきました。
そして実際に、色相、彩度、明度、この色彩の三要素をもとに様々な実験を行い、主に視覚情報をもとに周囲の色に合わせた体色変化が起きているということを、発表していただきました。
体色変化については、視覚情報以外の要素も考えられるため、今後はストレスや温度による体色変化の影響などを調査していきたいとのことです。

講演「知られざる「ぎふ」の小さな哺乳類たち」
岐阜大学社会システム経営学環 准教授 森部絢嗣 氏
岐阜県に生息する小型哺乳類について、ご自身の研究を交えながら、説明していただきました。
日本では170種の哺乳類が確認されており、そのうち122種が陸に生息するもので、岐阜県では57種が確認されているそうです。
カメラで撮影されたオコジョ、ヒメネズミ、スミスネズミ、アカネズミなどの様々な小型哺乳類を見せていただき、その素早い動きに参加者の方々から驚きの声が上がっていました。
また、小型哺乳類の生物地理や分布、小動物が死ぬ最大の要因がノネコであることなど、新たに知ることも多かったです。
小型哺乳類は、移動距離が短いため、生態系の健全性評価や生物多様性保全を進める上で、生息状況把握のための調査はとても重要であるとのことです。

カヤネズミの巣や小型哺乳類の剥製を数多く展示していただき、休憩時間に観察させていただきました。


トークセッション
岐阜大学社会システム経営学環 准教授 森部絢嗣 氏
岐山高等学校 自然科学部
岐阜県植物研究会 近藤慎一 氏
トークセッションでは、コーディネーターとして岐阜県植物研究会の近藤慎一さんに進行をしていただきました。近藤さんは、岐阜市の自然情報調査において、植物部会長を務められ、ぎふ哺乳動物研究会にも所属されていることから、ご自身の見識などを踏まえ、質問と回答について整理していただきました。
森部講師と岐山高等学校自然科学部の皆さんに、参加者の方々からいただいた質問に答えていただきました。
<森部講師への質疑応答>
Q1 モグラは飼育できますか?
A1 一般の方が捕獲するには許可が必要なので、飼育もできません。また、飼育できたとしても難しいです。人間の1日がモグラにとっての3、4日にあたるので、1日でもエサを切らすと死んでしまうこともあります。
Q2 モグラはなにを食べていますか?
A2 基本的に肉食で、土壌動物であればミミズや幼虫など何でも食べます。
Q3 モグラの分布の境界が岐阜にあるのはなぜですか?
A3 先に日本にアズマモグラがいて、その後コウベモグラが朝鮮半島などの大陸から来て生息地を広げていったと考えられます。アズマモグラと比べてコウベモグラは体長が1.5倍あるため、やわらかい土壌などではコウベモグラの方が強いです。そのため、平野部ではコウベモグラが生息地をどんどん広げていきました。西の方でも山間部ではアズマモグラが残っています。このように歴史的な事情で現在は分布の境界が中部地方になっていますが、100年後200年後は変わっているかもしれません。
Q4 カメラの設置の許可は必要ですか?
A4 土地の所有者の許可は取ってください。
Q5 タイムラプスで動画をとってもいいですか?
A5 タイムラプスのメリットは、定期的に撮影できるのでセンサーでは届かない景色とか植物が成長するのを見る時にはいいかなと思います。
Q6 カメラに写った動物の足の速さはどうやって計ればいいですか?
A6 動画を撮るときに距離がわかるものを設置しておいて、動物が移動した長さと時間を計れば速さはわかります。
<岐山高等学校自然科学部への質疑応答>
Q1 体色変化しないカエルもいますか?
A1 カエル全体が体色変化するわけではなく、アマガエルの仲間が体色変化をします。
Q2 まだら模様も自分で変化しているのですか?
A2 模様は生まれつきで決まっていると考えられます。飼育しているカエルも模様で個体が判別できます。
Q3 アマガエルを飼っていて難しい点はありますか?
A3 今は人口エサを与えていますが、慣れていないと生き餌しか食べません。チョウやゴキブリを捕まえてあげることを繰り返さないといけないため大変です。
Q4 アマガエルが体色変化できない色はありますか?
A4 基本的に白、黄、緑、茶の色の円環で黄色から緑色の間が変化できます。そこから逸脱した青色や赤色には変化できません。青色のアマガエルが見つかることがありますが、これは体色変化とは違い、色素の突然変異によって起きます。
Q5 アマガエルが繁殖期になるとノドの色が変化するのはなぜですか?
A5 推測ですが、繁殖期にアピールできるというのが理由の一つだと思います。
Q6 カエルの前足はなぜ4本なのですか?
A6 祖先から引き継がれていると考えられます。一説には、泳ぐときに4本の方が水かきの面積が広くなり、効率がいいからと言われています。後足は木などにつかまりやすいように5本なのではないでしょうか。

アンケート
当日、参加者の方々には、アンケートを記入していただきました。今後のシンポジウムの内容について大変参考になるご意見を多数いただきました。アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。
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