進学をあきらめないで!! 中高生のための進学応援BOOK(web版)
1.進学にはいくらかかる??
「〇〇になりたい/□□分野の企業に就職したいから、進学したい!!」
「進学にはお金がいりますよ。いくらかかるか知っていますか。」
「知らない!!」
「まずは行きたい学校のHPで確認しましょう。」
「確認したら結構かかるな。お金が足りないかも…。」
「日本学生支援機構というところで授業料・入学金の免除+給付型奨学金(もらえる奨学金)の支給をする制度があるので、利用しましょう。」
「免除や給付型奨学金の制度を使えば安心だね♪」
「まだ安心とは言えません。授業料や入学金も全額出るわけではありません。教科書代もかかりますし、家から遠い学校に通うならアパートを借りるお金(近くなら通学費)や、家具家電代、月々の生活費だってかかります。」
「えっ・・・具体的にどれくらいかかるの!?」
「一度シミュレーションをしてみましょう。」
シミュレーション
東京のA大学(4年制・私立大学)に進学。
実家から離れて1人暮らし。家賃は6万円。大学へは基本的に自転車で通う予定。
生活費は月約10万円。例)日本学生支援機構の制度を利用した場合。
【4年間の費用(家具家電代・教材費等の一時的な支出は含んでいない。)】

・授業料は毎年40万円以上の赤字
⇒赤字を解消しようとすると毎月59,617円以上のお金が必要となる。
(大学4年間で、2,861,600円)
※より詳細なシミュレーションと支援についての解説は、「3.上の例を参考にしてもう少し具体的に考えてみましょう。」をご覧ください。
「全然足りないよ!!どうすればいいの?あきらめるしかないの?」
「いいえ、足りない分をどうするか、次の手を考えるのです。基本的な考え方はもらう・かりる・かせぐの3つです。」
「かせぐはバイトとかだよね?もらう・かりるはどうするの?」
「一部を紹介します。」
「それぞれの制度により条件は変わります。学校や行政に相談したり、自分自身で制度を調べることが大切です。」
2.どんな奨学金があるのか知ろう
給付型(返済不要)の奨学金と貸与型(返済必要)の奨学金
日本学生支援機構の給付型奨学金・貸与型奨学金
経済的な理由により修学が困難で、成績等の要件を満たす学生の方に対して奨学金を給付・貸与する制度です。
貸与型には、第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります。
申込みの詳細や申請期間などについては、在学されている学校にご相談ください。
制度の詳細は、下記リンク先からご確認ください。
-
【日本学生支援機構】給付奨学金(返済不要)(外部リンク)
給付型奨学金について -
【日本学生支援機構】貸与奨学金(返済必要)(外部リンク)
貸与型奨学金について -
【日本学生支援機構】奨学金相談センター(外部リンク)
奨学金相談について
返済不要(条件あり)の奨学金
清流の国ぎふ大学生等奨学金
岐阜県内の高校を卒業後、岐阜県外の大学等に進学し県外に在住する(下宿する)方に対して、卒業後にUターンし岐阜県内で居住・就業することなどを条件に返還が免除となる、岐阜県の貸付制度です。
お問い合わせは、岐阜県 地域振興課 地域プロモーション係(058-272-8197)まで。
制度の詳細は、下記リンク先からご確認ください。
貸付型(返済必要)の奨学金
母子父子寡婦福祉資金(ひとり親等の方向け)
経済的理由により修学が困難なひとり親家庭等の方に、原則無利子で入学金や修学費用を限度額の範囲内で貸し付ける制度です。
お問い合わせは、岐阜市 子ども支援課 支援係(058-214-2396)まで。
制度の詳細は、下記リンク先からご確認ください。
岐阜市育英資金(低所得世帯の方向け)
経済的理由により修学困難な世帯のお子さんに対し、授業料や入学にかかる費用の一部を無利子・定額で貸し付ける、岐阜市の制度です。
お問い合わせは、岐阜市 子ども支援課 支援係(058-214-2396)まで。
制度の詳細は、下記リンク先からご確認ください。
岐阜県選奨生奨学金
成績優秀かつ心身が健全で、経済的理由により修学が困難な学生等の方に対し無利子で貸し付けを行う岐阜県の奨学金制度です。
お問い合わせは、岐阜県教育委員会 教育財務課 管理経理係(058-272-8734)まで。
制度の詳細は、下記リンク先からご確認ください。
その他の奨学金制度などについて
日本学生支援機構のホームページ「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」をご確認ください。
ホームページは、下記リンク先からご覧ください。
3.上の例を参考にしてもう少し具体的に考えてみましょう。
家族は母・本人・妹の3人暮らし。母の去年の収入は200万円※1でした。
東京の私立大学(昼間課程)を志望しています。
学費・入学金は自分で志望大学のホームページで調べました。
日本学生支援機構のサイトでシミュレーションした結果と併せたものが下の表です。
日本学生支援機構のシミュレーションは、下記リンク先からご確認ください。

※1 手取り額ではなく、ボーナスを含めた総支給額です。
※2 生活費は一例です。家賃のほか、生活に必要な費用を試算してみましょう。
※3 支援額はあくまで概算です。実際の支援結果とは違うこともあります。
※4 学費の支援額は1年間の額です。
この例の場合、シミュレーション結果表示画面に「給付 第1.区分(満額の支援)」と表示されます。この第1.区分は授業料減免の区分にも適用されます。区分ごとの減免額については「日本学生支援機構 授業料減免」で検索して下さい。授業料の免除や給付型奨学金の支援は成績等によっては学年途中で打切られる事があり、そうなると全額を自分で用意することになります。
授業料の免除や給付型奨学金を受ける為の条件については、制度を確認してみましょう。
このシミュレーションにより、大学4年間で24,200円×48月+44万円×4年-6万円=2,861,600円の不足があることがわかりました。但しここにはアパートを借りる時の初期費用・家具・家電、入学時に必要な教科書代等は含まれていない為、実際の不足額はもう少し多くなります。
この不足額をどうするか?➡「1.進学にはいくらかかる??」、「2.どんな奨学金があるのか知ろう」に戻る
進学をかなえるために、費用の少ない進学先など選択肢を広げてみましょう。
例えば、県立・市立の大学や短期大学によっては、大学を管轄している市町村に居住していることなどを条件に授業料が減免となる制度もあります。(詳しくは、各自治体や学校のホームページを確認してみてください。)
また、自宅から通える大学にすると、家賃等必要がないので、その分ゆとりある学生生活を送ることができるかもしれませんね。
あなたのシミュレーション
それでは保護者の方と一緒にシミュレーションして表を完成させましょう。
具体的な入学金・授業料その他必要なお金(寄付金など)は志望校のホームページで確認しましょう。
保護者の方は「源泉徴収票」・「住民税課税決定通知書」等で給与収入を確認してください。わからない時は、お給料の総支給額(ボーナスがあればその分も)を1年分合計してください。
また、学資保険などに加入している場合は、お金を受け取れる時期と金額を保険証券等で確認して下さい。

不足合計額は前のページを参考にして計算できますが、学資保険などご家庭で用意したお金があればその分は、不足合計額から引いてください。
いかがですか?実現可能な金額でしたか?
「ちょっと難しいなぁ」「シミュレーションがうまくできない💦」「足りない分はどうやったらいいのかなぁ」等どんな小さな?でも市役所へ。一緒に解決を目指しましょう。
卒業後の"その先"もイメージしてみましょう
貸与型の奨学金を利用した場合は、卒業後に返済が始まります。
卒業後の自分が、就職し生活していく中でどうやって返済していくか、イメージしてみましょう。
そして、卒業後の自分のために、どの奨学金を利用するかじっくり考えてみてください。
迷ったり悩んだりする時は、気軽に相談してくださいね。
進学についてイメージできましたか?
より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
子ども支援課
〒500-8701 岐阜市司町40番地1 市庁舎2階
- 電話番号
-
- 児童(扶養)手当等:058-214-2146
- 児童館等の施設運営管理:058-214-2398
- ひとり親家庭支援:058-214-2396
- DV通報:058-269-1488
- ファクス番号
- 058-262-1121