地震(じしん)が起(お)きる前(まえ)の準備(じゅんび)
日本は、地震が多い国です。
大きな地震が起きると、建物が壊れたり、火事になったりします。
地震で困らないように、いつも準備をすることが大切です。
大きな地震の後は、余震<何回も地震が来ること>があります。
余震は、最初の地震より大きいときがあります。
建物が壊れるかもしれません。危ないので、近くへ行かないでください。
家族と連絡できるようにしてください
大きな地震のときは、家の電話や携帯電話がかからないかもしれません。
家族との連絡のしかたを、2つ以上準備してください。
地震があった場所は、電話がすぐかかりません。
遠くに住んでいる家族や友だちには、電話がかかりやすいです。
公衆電話<外にある電話>
大きな地震のとき、公衆電話を使うと電話がかかりやすいです。お金はいりません。
(電話をかけるときに10円がいります。このお金は、電話が終わったら戻ってきます。)
携帯電話のメール
大きな地震のときは、携帯電話のメールを使うと連絡しやすいです。
SNS(Twitter、Facebook、LINEなど)
電話がかからないときも、使うことができます。
SNSには嘘のニュースもあるので、気をつけてください。
災害用伝言ダイヤル
「171」に電話します。家族が言ったことを、聞くことができます。
自分が言ったことを、後で家族が聞くことができます。
使い方
- 「171」に電話します。
- 1を押します。
- 自分の電話番号を、市外局番(岐阜市は058)から押します。
- 1を押します。
- 30秒話すことができます。
自分のいる場所や、けがをしていないかを簡単に言います。 - 9を押します。
- 自分が言ったことを聞いて、良ければ終わります。
聞き方
- 「171」に電話します。
- 2を押します。
- 聞きたい人の電話番号を、市外局番(岐阜市は058)から押します。
- 1を押します。
- 一番新しいものを聞くことができます。
新しいものから20こ聞くことができます。
それより前のものは、聞くことができません。 - もう一度同じものを聞くときは、8を押します。
一つ前のものを聞くときは、9を押します。 - 3を押すと、自分も話すことができます。
ケータイ「災害用伝言板」
使っている携帯電話の会社のサービスに「災害用伝言板」があれば、使うことができます。
- 携帯電話から「災害用伝言板」のページを開きます。
家族などに伝えたいことを書きます。 - 他の人が書いたものを見るときは、その人の電話番号を入れます。
紙に書いて貼ります
伝えたいことを、水で字が消えないペンで紙に書きます。
紙を家の玄関に貼ります。
避難場所や避難所<逃げる場所>を決めてください
自分の家や、働いているところの近くにある避難場所や避難所を調べます。
- どこにあるか
- 歩いて行くときの道
- 避難場所・避難所までの時間
- 避難場所・避難所への道で危ないところ
逃げる場所と逃げる道を、2つ以上決めてください。
岐阜市のインターネットのページで、「指定避難場所」と「指定避難所」がどこにあるか見ることができます。
「指定避難場所」と「指定避難所」は、岐阜市が逃げる場所に決めているところです。
建物の外に「指定緊急避難場所」や「指定避難所」と書いてあります
- 洪水、内水、土砂災害、地震のときに、その場所へ逃げてよいかを○×△で書いてあります。
逃げるときに気をつけることが書いてあります。
※洪水は、川から町へ水が来ること、内水は、雨の水が家の中へ来ること、土砂災害は、山が壊れることです。 - いろいろな言葉(英語、中国語、タガログ語)で書いてあります。
- 「指定緊急避難場所」や「指定避難所」と、文字だけでなく絵で描いてあります。
指定緊急避難場所
地震などのときに、短い間だけ逃げる場所です。
逃げる場所
- 地震のとき
公園、学校の庭 など - 台風や大雨<たくさんの雨>のとき
学校、公民館 など
指定避難所、その他の逃げることができる場所
家が壊れたり、家が危ない場所にあったりして、家へ帰ることができなくなった人が、生活するところです。
指定避難所は、学校の体育館や公民館などです。
※「指定緊急避難場所」と「指定避難所」は、同じ場所のときがあります。
逃げるときに持っていくもの
逃げるときに持っていくものを準備します。
生活に必要なものだけを、できるだけ少なく持っていきます。
逃げるときに両方の手を使うことができるように、荷物はリュックサック<背中に持つかばん>や、ポケットがたくさんある服へ入れます。
玄関やベッドの近くに置くと、すぐ持っていくことができます。
持っていくものは、できるだけ軽くて小さいものにします。
【持っていくもの】
- 飲む水
- 食べ物
- 食べやすいもの
- 長い間食べることができるもの
- そのまま食べることができるもの
- お金や大切なもの
(10円があると、公衆電話を使うことができて便利です) - 保険証、避難者カード、健康チェックカード
- 家族や友だちの住所と電話番号がわかるもの
- けがをしたときに使うもの(包帯やばんそうこう)、薬
- お薬手帳のコピー(持っている人だけです)
- 吹くと大きな音が出るもの(ホイッスルや笛)
- じょうぶな帽子(ヘルメットや防災頭巾)
- じょうぶな手袋(軍手)
- 小さい電灯(懐中電灯)、携帯ラジオ、電池
- 携帯電話、電気がなくなったものを使うための道具(手で動く充電器やバッテリー)
- 服(上着・下着・靴下)、雨のときの用意(傘やカッパ)、寒いときの用意(手袋やマフラー、カイロ)
- じょうぶな靴
- タオル、ハンカチ、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
- プラスチックの袋
- マスク、手をきれいにするためのアルコール、せっけん、体温計
- 使ったら捨てることができるトイレ
- ナイフ、缶を開ける道具
- 火をつける道具(ライター、マッチ、ろうそく)
- 水で字が消えないペン
【家族に必要な人がいるとき】
- 紙おむつ、赤ちゃんの体を拭くもの、粉ミルク
- 眼鏡、コンタクトレンズ
- 聞こえるようにするための道具(補聴器)
- 噛むための道具(入れ歯)
- 女性が必要なもの(生理用品など)
家に準備するもの
食べ物や飲み物をもらったり、電気や水道やガスを使うことができるようになるまで、時間がかかります。
その間の生活に必要なものを、家に準備してください。
少なくとも3日、できれば1週間生活できるようにします。
それがないと生活することができないものを準備します。
家や、机や椅子が壊れても、出すことができる場所に置きます。
少しずつ、いろいろな場所に置きます。
(家の外にある物を置く部屋、車の中、玄関の近く など)
どこに置いたか、家族みんなが覚えてください。
【準備するもの】
- 飲む水
1人1日3Lいります
ポリタンク<水を入れるもの>に入れて準備します - 食べ物
長い間食べることができるもの
そのまま食べることができるもの
例えば- 水をいれると食べることができる米
- 缶に入ったもの、乾パン、ビスケット
- すぐ食べることができるもの(インスタント、レトルトなど)
- お菓子(あめ、チョコレート)
- はし、スプーン、フォーク、紙の皿、紙コップ
- 寝る用意(毛布、寝袋、体の下に置くもの(ビニールシートなど))
- 服(上着、下着、靴下)
- タオル、ハンカチ、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
- 歯を磨く道具、せっけん、頭を洗うもの(※水を使わないもの)
- 火で料理をする道具(カセットコンロ、ガスが入っているもの(ガスボンベ))
- 電灯(固形燃料、ランタン、ろうそく、懐中電灯)
- 新聞紙
- 料理をする道具(鍋)
- 使ったら捨てることができるトイレ
- ラップフィルム<薄いプラスチックの紙>
- じょうぶなテープ(布のガムテープ)
- きれいで柔らかい布、薬、マスク
- プラスチックの袋
- 物を壊すことができる道具(バール、スコップ)、長くてじょうぶなひも(ロープ)
(人を助けるときなどに使います) - ラジオ、バッテリー<電気がなくなったものを使うための道具>
地震のときは、落ち着いて動いてください
けがをしないために、すること
- じょうぶな机の下へ入ります。
- 揺れなくなったら、すぐ火を消します。
- 逃げるために、玄関のドアや窓を開けます。
- すぐ外へ出ないでください。
- 歩いて逃げてください。持っていくものはできるだけ少なくしてください。
- 狭い道は歩かないでください。
門や塀<道の横にある壁>の近くや、崖や川の近くへ行かないでください。 - 急な坂になっている山の近くからは、すぐ逃げてください。
- 近くの人が困っていたら、手伝ってください。
自分が困ったときは、近くの人に手伝ってもらってください。 - テレビや新聞のニュースを見てください。ラジオのニュースを聞いてください。
出かけているときに地震があったら、すること
車を運転しているとき
- 車をゆっくり停めます。
- ハザードランプ<ついたり消えたりする車の電灯>をつけて、道の左に車を停めます。
- 逃げるときは、車の鍵を車の中に置いていきます。
- ドアの鍵はかけないでください。
電車やバスに乗っているとき
- 倒れないように、つり革や手すりを両方の手で持ちます。
- 電車やバスの外へ出ないでください。
運転する人や、電車の中で働いている人の言うことを聞いてください。
エレベーターに乗っているとき
全部の階のボタンを押して、最初に止まったところですぐ降ります。
もしエレベータ―が開かなかったら、エレベーターの中のインターホン<外へ連絡するボタン>を押します。人が来るのを待ちます。
外にいるとき
- 自動販売機<飲み物を売っている機械>の近くへ行かないでください。
- 道の横にある壁が倒れるかもしれません。壁の近くへ行かないでください。
- 落ちてくるものに気をつけてください。
- ビルの近くへ行かないでください。
会社や、建物の中で仕事をしているとき
机の下へ入ってください。
気をつけること
- 大きい棚や本棚が倒れるかもしれません。
- 机の上のパソコンが落ちるかもしれません。
デパートにいるとき
- 頭にけがをしないように、かばんを頭の上に置きます。
- ガラスの棚や、大きくて重いものの近くへ行かないでください。
- 店員の言うことをよく聞いてください。
- 出口や階段へ急いで行くと、とても危ないです。
映画を見ているときや、コンサート会場にいるとき
- 椅子と椅子の間で、体を低くしてください。
- 会場の人の言うことを聞いてください。
- 出口や階段へ急いで行くと、とても危ないです。
地下街<道の下にある店>にいるとき
壁に触りながら歩いてください。一番近い出口から、道の上へ出てください。
正しいニュースを使ってください
市のお知らせや、テレビやラジオの正しいニュースを使ってください。
地震が起きたすぐ後は、嘘のニュースがあります。
ニュースが正しいか、調べてください。
地震のときに正しいニュースを出しているところ
岐阜市からのニュース
- 岐阜市の防災情報
- 防災行政無線(町の中の放送)
- ニュースを放送しながら走る岐阜市の車
- ラジオ(FMわっち(78.5MHz)、FM岐阜(80.0MHz))
- 岐阜市のインターネットのページ、岐阜市のSNS、岐阜市の「マイ・タイムライン」アプリ
- 「岐阜市気象・災害情報等メール」(先にメールの申し込みがいります)
- 「緊急速報メール」(携帯電話にメールが来ます)
その他
- 岐阜県総合防災ポータル(岐阜県のインターネットのページ)
- 気象庁「地震情報」(国が出す地震のニュース)
- 内閣府「防災情報」(国のインターネットのページ)