上水道工事
老朽化した上水道管(配水管)の布設替及び耐震化
令和2年3月末現在の管路延長は、約2,395kmであり、その管種のほとんどは塩化ビニル管とダクタイル鋳鉄管です。漏水や濁りの原因となっている石綿管、鋳鉄管の割合は非常に少なくなっていますが、未だに残存しています。
一方、管路の約50%を占めている塩化ビニル管のうち、特に昭和50年代以前に布設されたものは、耐震性能を有していないうえに、破損等による漏水事故が多く発生しています。
現在、本市では、漏水防止及び耐震化の観点から、新しく布設する上水道管(配水管)は全て耐震管を採用しており、口径100mm以上の管路はGX形ダクタイル鋳鉄管を、口径75mm以下の管路は配水用高密度ポリエチレン管を採用しています。
GX形ダクタイル鋳鉄管と配水用高密度ポリエチレン管は、東日本大震災、熊本地震等の大きな地震においても破損の被害が無かったことから、耐震性能に優れた水道管であると実証されており、多くの都市で使用されています。
今後も管路の耐震化を図ると共に、老朽化した塩化ビニル管などの布設替を着実に進めていきます。
GX形ダクタイル鋳鉄管
免震的な考え方に基づいた耐震性能を有する継手構造のダクタイル鋳鉄管であり、施工性の向上、長寿命化に期待ができる耐震管です。この継手は、伸縮性があり、離脱防止機能があるため、地震時の地盤変異に対し、地中に埋設された鎖のように、伸縮、屈曲しながら追従することができます。
配水用高密度ポリエチレン管
軽量で、柔軟性、耐食性、施工性に優れた管で、EF継手(電気融着)により、継手部の管と管を一体化させることで、平常時における長期性能と地震、地盤沈下などの異常時における耐久性を兼ね備えた耐震管です。
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