天文スタッフ日記

天文スタッフ日記

地上の星と天の星

2017年6月22日
麦秋(麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃)となり、各地で麦を収穫するようすが見られます。
最近、岐阜市内でも麦を栽培している畑が多く見られるようになりました。
そうした、麦畑と麦星(うしかい座のアルクトゥールス)の写真を撮ろうと
岐阜市北部のファミリーパーク付近へ出かけました。

その際、付近にあった用水路の脇を見るとほのかな黄緑色の光を放つゲンジボタルに気付きました。
暫く観察していると、草にとまってその場所で光を放っているものや
光を放ちながら空を飛ぶものなど、
個性豊かなホタルによる光の競演を見ることができました。

ホタル

写真はISO1600F3.2に設定し5秒間露出したものを45枚比較明合成したものです。
1枚1枚にはかすかな光しか映っていなくとも、
45枚重ね合わせたことでホタルによる光の競演を表現することができました。
そして、さらに写真右奥には星も写りました。
この星々はしし座(一部)、こじし座、やまねこ座(一部)、おおぐま座(一部)の辺りです。

星が細長い軌跡となっているのは、重ね合わせることによりおよそ4分間の星の運動によるものです
(実際には地球の自転による星々の見かけの運動です)。
また、ホタルの黄緑色の光の軌跡は、
5秒間露出している間に光りながら飛んだホタルの光を表しています。

ホタルの季節は終盤を迎えようとしていますが、
ぜひ地上の星(ホタルの光)と天の星の競演を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ただし、ホタルが見られる場所は暗い水辺となります。
くれぐれも安全に配慮するとともに、必ず信頼できる大人と一緒に行動し、
季節を感じられる美しい競演を鑑賞してくださいね。