このほど、岐阜市科学館でラブジョイ彗星の撮影に成功しました。
大彗星になるのでは、と期待されていたアイソン彗星は、11月29日に太陽に接近し、太陽からの猛烈な熱を受けて消滅してしまいましたが、ラブジョイ彗星が明け方の東の空に見られます。
この彗星は、オーストラリアのアマチュア天文家テリー・ラブジョイさんが今年9月7日に発見したもので、当初の予想よりも明るくなり、現在は4等級程度で見えています。
肉眼での観測は難しいですが、双眼鏡を使えば岐阜市内からでも見ることができます。郊外の空の暗い所では、左上方に尾を引く姿を双眼鏡で観測できるでしょう。
12月下旬に太陽に最も接近し、今後が期待されます。
現在は、明け方(午前5時前後)の東北東の空、かんむり座に位置しており、月明かりに邪魔をされない12月中頃までが観測の好機です。高度が比較的低いため、東が開けた場所で、街灯等邪魔な光の無い場所で観測してください。

撮影データ
撮影対象 ラブジョイ彗星
撮影日時 平成25年12月5日(木)午前4時56分~5時3分
撮影場所 郡上市美並町
撮影機材 カメラ:CANON EOS 60D レンズ:400mm F3.5
撮影者 岐阜市科学館 小森龍二
写真データ
撮影時間 午前4時56分~5時3分
レンズ 400mmF5.6
感度 ISO1600
画像処理 100秒間露出の4枚の写真を合成
コントラスト調整、トリミング