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分収造林「たずさえの森」事業について

分収造林「たずさえの森」事業について
(2009年7月3日更新)

背景

 森林の持つ機能は、国土の保全、水源のかん養、生活環境の保全など、国民の安全で快適な生活の維持に不可欠で多様な機能を有しています。
 しかし、近年、熱帯雨林の急速な減少・劣化、さらには砂漠化の進行など、森林の減少は、地球の温暖化をもたらし、人類はもとより生物の生存にとって危機的な状況にあるといっても過言ではありません。
 このような厳しい環境の中で、森林が本来もっている公益的機能を高度に発揮させるには、山村を中心とした林業関係者の努力のみでは限界があり、広く都市部の住民の理解と協力が必要です。

長良川の役割

 本市の中心部を流れる清流「長良川」は、古くから岐阜市民の誇りであり、心のふるさと、憩いの場所であるとともに「観光鵜飼」の舞台となっています。
 また市民の日常生活に最も大切な飲み水は、長良川の伏流水から供給されており、市民が長良川から受ける恩恵は精神面、実生活面のうえで計り知れないものがあります。
 ところが、その清流も流域の都市化に伴う排水の流入、上流域での開発の進行等によって、長良川の水量や水質にも変化が見られるようになってきたことから、清流の維持と自然環境保全への取り組みが重要と考え、分収造林事業に取り組むことになりました。

事業内容

 事業取り組みにあたっては、岐阜県などの支援を受け、長良川上流域の自治体に緑化・造林事業に対し協力の申し入れを行ったところ、長引く林業不況や過疎化などで造林への意欲が薄れがちだった上流域町村の大きな理解を得られ、本市と長良川上流部の各町村の両者が共に手をたずさえながら緑を確保し、森林資源の造成を図るとともに、治山・治水の立場から林業を通じ、両者の友好を深めていくことを目的とした事業をスタートさせることが出来ました。
 そして、この事業名を共に手をたずさえるという意味で「たずさえの森」と命名しました。
 この事業は、上流域の町村が土地を提供し、岐阜市が森林整備にかかる費用負担者となって緑を確保し、長良川の清流を末永く維持するとともに、森林資源の造成を図る新植・保育等の森林整備を行い、成林後は収入を分収する事業です。
 最初の事業地は、昭和57年5月に長良川最上流域の岐阜県郡上郡高鷲村で、「たずさえの心がつくる森と水」をテーマに、分収造林「たずさえの森」記念式典を行いました。岐阜市、高鷲村の関係者及び、岐阜市から明徳小学校6年生の全生徒、高鷲村からは大日小学校の全校生徒が参加し、スギ・ヒノキ各500本の記念植樹及び、代表者による「たずさえの森」記念標柱の除幕さらに分収造林「たずさえの森」の契約調印をおこないました。
 その後、昭和63年度までの間に、高鷲村、白鳥町、大和町、八幡町、美並村、明宝村、和良村へと同郡7ヶ町村に拡大し、各町村で記念式典、記念植樹、記念標柱の除幕などの行事を行ってまいりました。
 さらに、平成8年度からは長良川の支流である板取川、津保川流域の板取村、上之保村、洞戸村、武儀町、武芸川町、美山町へと拡大し、「たずさえの森」はいっそう充実したものとなりました。
 これまでの事業実績は別表のとおりですが、その後市町村合併が進み、現在では、3市(郡上市、山県市、関市)との間で69.88haの契約を締結し、約17万本の木を育てています。


別表
新植・保育年度 昭和57年 昭和58年 昭和59年 昭和60年 昭和61年 昭和62年 昭和63年
市町村名
(旧町村名)
郡上市
(高鷲村)
郡上市
(白鳥町)
郡上市
(大和町)
郡上市
(八幡町)
郡上市
(美並村)
郡上市
(明宝村)
郡上市
(和良村)
事業地 高鷲町
大鷲字若庵
白鳥町
向小駄良字向良
大和町
栗巣字北切
八幡町
安久田字田之洞
美並町
大原字州梅
明宝
寒水字奥ノ宮
和良町
鹿倉字ヲンボ川
契約期間 60年 60年 60年 60年 60年 60年 60年
造林面積
(ha)
3.10 4.02 4.07 3.22 3.00 4.80 3.45
分収割合 5:5 5:5 5:5 5:5 5:5 5:5 5:5
植栽樹種
及び本数
スギ
7,440本
ヒノキ
1,860本
スギ
9,900本
スギ
2,527本
ヒノキ
7,583本
スギ
2,430本
ヒノキ
7,080本
ヒノキ
9,000本
スギ
14,100本
ヒノキ
10,350本

新植・保育年度 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成21年
市町村名
(旧町村名)
関市
(板取村)
関市
(上之保村)
関市
(洞戸村)
関市
(武儀町)
関市
(武芸川町)
山県市
(美山町)
郡上市
(明宝村)
関市
(武儀町)
事業地 板取
字川浦
上之保
字諸神
洞戸
高賀字宮下
下之保
字平成
武芸川町
谷口字寺尾
富永
字南山
明宝
奥住字水沢上
下之保
字三ノ洞
契約期間 110年 100年 100年 100年 100年 100年 100年 75年
造林面積
(ha)
5.02 2.46 14.52 4.08 6.08 4.66 1.0 6.40
分収割合 5:5 4:6 1.5:8.5 5:5 5:5 5:5 5:5 4:6
植栽樹種
及び本数
スギ
4,050本
ヒノキ
4,806本
ケヤキ外
広葉樹
984本
ヒノキ
8,800本


【契約時】
ヒノキ9年生
ヒノキ
43,000本


【契約時】
ヒノキ24年生
ミズメ
1,800本
クリ
5,220本
ケヤキ
5,220本
カエデ
3,780本
ヤマザクラ
4,725本
クリ
945本
ツブラジイ
792本
ケヤキ
1,694本
ヤマザクラ
1,309本
トチノキ
1,331本
ホオノキ
920本
カエデ
1,080本
スギ
3,000本
ヒノキ
3,000本

【契約時】
スギ53年生、
ヒノキ25年生

*上記別表記載の本数は植栽時の本数であるため、現在は育林のための各種森林施業により、既存本数と差異が生じています。
たずさえの森概要(701KB)

造林

 森林は林産物を供給するとともに、国土の保全、水資源のかん養、保健休養の場の提供、自然環境の保全・形成等多様な公益機能を有しており、これら機能の総合的な発揮を通じて国民生活と深く結びついています。このような森林の機能は、それを適切に管理することによってはじめて高度に発揮され活用され得るものです。従来から植栽、下刈り、除伐、間伐等の一連の造林事業を計画的に、かつ適正に行うことによって、健全な森林の整備を図るとともに,これらを通じて森林の有する各種の公益的機能が高度に発揮されるよう努めています。