岐阜市の自然環境と過去の災害

岐阜市の自然環境と過去の災害
(2014年3月3日更新)

岐阜市の自然環境

地理条件

 岐阜市は、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川の沖積土によって形成された濃尾平野の北端に位置し、岐阜県の西南部にあります。

 中央部から東北部にかけて、稲葉山系の山がそびえ、中央部を東西に貫流する長良川により南部と北部とに区分されています。

 南部には、境川、荒田川、論田川、大江川などの支派川とこれらに注ぐ小河川、排水路があり、地勢は1,000分の1の傾斜をなしています。これら支派川等の流水は、平常時においては長良川に自然流下しますが、いったん長良川の水位が上昇すると樋門は閉鎖され、はん濫水の排除は機械による他なくなります。

 北部には、伊自良川、鳥羽川、板屋川、根尾川などの支派川とこれらに注ぐ小河川、排水路があり、これら支派川等の水位が上昇すれば、各所にはん濫を招き、自然減水を待つ他ない状態となります。

 このように、南部・北部とも、古来から水害に悩まされてきました。

気象条件

 岐阜市の気候は、東海型の気候を示し、夏は南東の季節風の影響を受けて高温多湿となり、冬は北西季節風の影響を受けて降雨が少なく温暖となります。

 降雨量は年間2,000mm近くに達し、特に6月、7月、9月は雨が多くなります。

災害条件

 岐阜市では、地勢その他の条件のために、多くの風水害が発生しています。災害の概要及び将来予想される災害の状況は次のとおりです。

水害

 本市における水害(降雨に伴う災害)は、地理的条件から、土地の崩壊、土砂の流出等による土砂災害を主とする山間部水害と、洪水および内水はん濫による浸水被害を主とする平野部水害に大別されます。

 山間部水害では、人命への危険ばかりでなく、家屋、耕地等の流埋没、あるいは道路、橋梁、山地の損害など、大きな被害が発生します。

 平野部水害では、昭和34年の伊勢湾台風水害、昭和51年9月水害のように河川堤防が決壊した場合、決壊地点付近は家屋の流出などが発生し、人命への危険も大きくなります。浸水被害についても、長良川本川および支派川の決壊・溢水地区付近の、被害の大きなところでは、全域が床上浸水に達するうえ、地区によってはそのたん水は3日程度継続することも予想されています。

火災

 火災は、本市地域においては過去に特記すべきものはなく、特に、近年の消防力の整備強化に伴い、 最も危険とされる家屋密集地においても大災害は発生していません。しかし、台風、烈風時、震災時などの特殊条件下にあっては、市街地一帯の大規模火災の発生も予想されています。

地震

 平野部においては、山間部に比べて、地震による被害が大きくなると考えられています。これは平野部の地盤が基本的に山間部に比べ弱いためです。特に、沖積層の厚く堆積した地域の地盤はさらに軟弱であり、特に大きな被害を受けるものと予想されます。

 また、平野部では、住家や工場等の施設が、かつての濃尾地震や東南海地震の時代とは比べものにならないほど密集、集積しています。これらの中には軟弱な地盤でありながら、戦後、住宅や工場、団地が建設された地区もあり、地震災害の潜在的な脅威が増大していると考えられています。

岐阜市での災害発生の状況

 過去に岐阜市で発生した主な災害は、下表のとおりです。昭和22年の災害救助法施行後、7回にわたって適用災害が発生しています。

発生年月日

災害の種別

主な被害地域

被害状況その他

昭和34年9月26日

風水害(伊勢湾台風)

岐阜市全域

死者 13人

負傷 377人

全壊家屋 401世帯

半壊家屋 946世帯

流失家屋 5世帯

床上浸水 1,369世帯

床下浸水 3,065世帯

非住家被害 708戸

り災者   5,781世帯

昭和35年8月13日

風水害 (台風11.12号)

全壊家屋 23世帯

半壊家屋 333世帯

流失家屋 12世帯

床上浸水 2,053世帯

り災者   6,867世帯

昭和36年6月27日

水害(梅雨前線豪雨)

死者 2人

負傷 2人

全壊家屋 5世帯

半壊家屋 26世帯

床上浸水 4,374世帯

床下浸水 19,721世帯

り災者   24,126世帯

昭和36年9月17日

風水害(第2室戸台風)

死者 2人

全壊家屋 25世帯

半壊家屋 204世帯

床上浸水 318世帯

床下浸水 2,793世帯

り災者   3,340世帯

昭和49年7月25日

水害(集中豪雨)

負傷 2人

半壊家屋 1世帯

床上浸水 738世帯

床下浸水 5,344世帯

り災世帯 6,083世帯

(り災者 23,122人)

昭和51年9月8日

水害(豪雨17号台風)

死者 5人

負傷 7人

全壊家屋 6世帯

半壊家屋 14世帯

床上浸水 11,363世帯

床下浸水 30,079世帯

(り災者数146,009人)

平成30年7月7日

    ~7月8日

水害(梅雨前線)

負傷 1人

床上浸水 10件

床下浸水 16件

【大雨特別警報発令】