岐阜商工信用組合 本店

岐阜商工信用組合 本店
(2020年1月20日更新)

景観賞《都市景観建築物部門》

岐阜商工信用組合 本店
撮影/ナカサアンドパートナーズ
岐阜商工信用組合 本店2
撮影/(C)SS

物件情報

【所在地】 美江寺町二丁目4番地3
【所有者】 岐阜商工信用組合 理事長 森嶋 篤男
【設計者】 株式会社 竹中工務店
【施工者】 竹中・市川・青協共同企業体

講評

臼井 直之 委員

 裁判所と電力会社の大きな建物に挟まれた、金融機関の本店である。
 敷地は、西側の間口が約25m、奥行きが約125mという、所謂うなぎの寝床である。その1階部分の半分をピロティとし”車の寝床”に活用し、さらに東西への通り抜けができるようにしている。それによって、金華橋通り側の車路を最小限に抑え、替わりに緑地帯を設けることに成功している。
 2階より上は、金属の格子が外観の特徴を作っている。その格子を、平板を重ねたダブルグリッドの表現で作ることにより、武骨になりがちな格子状のデザインに、繊細さを与えている。また、金華橋通り側のファサードには、格子による日射制御の他に、ダブルスキン内部での熱負荷低減等の環境に配慮した技術が盛り込まれている。
 昔からの岐阜のまちなみにおいても、うなぎの寝床や格子という表現を耳にする。それらとは大きさも形状も同質ではないが、技術を駆使して場所と時代の要請に応えようとする懸命な姿勢には、どこかそれに通ずるものがあるように、感じた。