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平成30年11月定例会 市長提案説明

平成30年11月定例会 市長提案説明
(2018年11月29日更新)

 提案説明に先立ち、一言申し上げたいと思います。
 今月16日、岐阜市畜産センター公園において、豚コレラに感染した豚が新たに確認されました。
 本年9月に、国内では26年ぶりとなる感染事例が市内で確認されて以降、本施設においても、岐阜県の指導を受け、様々な感染防止対策を講じてまいりましたが、結果として、こうした事態に至ったことにより、畜産・食肉関係者を初め、多くの市民の皆様に、大変ご迷惑をお掛けしたことに対し、深くお詫び申し上げます。
 今回の事案を受け、これまで本市が行ってきた対応を検証するため、21日、庁内に検証チームを立ち上げ、速やかに検証作業に着手したところであり、その結果を教訓とし、今後の市政運営の様々な場面に活かしてまいりたいと考えております。
 今後も引き続き、岐阜県など関係機関と緊密に連携し、1日も早い事態の沈静化により、安心・安全な市民生活が確保できるよう、全力を尽くしてまいります。
 それでは、諸般の事項について、申し上げます。

ホストタウン推進

 最初に、ホストタウン推進についてであります。
 10月25日から27日にかけて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおけるホストタウン推進のため、スロバキア共和国の首都ブラチスラバ市を訪問いたしました。

これまでの取り組み

 本市は、平成28年12月にスロバキアを相手国とするホストタウンに登録されて以降、これまで選手団の受け入れにかかる協議を続けるとともに、様々な交流事業などを通じて相互の理解を深めてまいりました。
 平成29年7月には、選手団の事前合宿の誘致に向け、岐阜市への視察を要請するため、岐阜市代表団がスロバキアを訪問いたしました。
 また、交流事業として、本年1月には、市民参加型イベント「スロバキアフェスティバル」を、5月には、駐日スロバキア大使による講演会や、伝統工芸品などを展示する「スロバキア展」を開催するなど、岐阜市民のスロバキアに対する理解を深めつつ、ホストタウン推進に向けた機運の醸成を図ってまいりました。
 さらに、7月には、スロバキアの人々に岐阜市に対する理解を深めていただくため、在スロバキア日本国大使館主催の「日本夏祭り」に本市のブースを出展し、提灯・和傘などの伝統工芸品や、鮎菓子・日本酒などの特産品を展示するなど、プロモーション活動を展開したところであります。
 こうした経緯を経て、7月には、スロバキア空手連盟の選手やコーチが、8月には、パラリンピック委員会の視察団がそれぞれ本市を訪問されました。
 滞在中は、空手連盟の皆様には、市内施設の視察とともに、中学校や市民空手道大会において交流事業に参加していただき、また、パラリンピック委員会の皆様には、市内施設など受入環境を確認いただいたところであります。

覚書の締結

 こうした一連の取り組みが実を結び、今回の訪問において、卓球連盟、空手連盟及びパラリンピック委員会の各会長と面会し、2020年の東京大会に向け、事前合宿を岐阜市で行うことなどについて、覚書を締結いたしたところであります。
 各会長からは、事前合宿の実施とあわせ、「岐阜市との友好関係をさらに深めたい」「スロバキアの人に岐阜市を知ってもらえるようPRしたい」といったコメントをいただき、大変うれしく思っております。
 本市といたしましても、市民との交流事業につきましては、子どもたちや若者などがオリンピアン、パラリンピアンに直接触れ合える貴重な機会となることから、来年、再来年の事前合宿に向け、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

まとめ

 ホストタウン推進の目的は、一連の取り組みを通じ、スポーツの振興、教育文化の向上及び共生社会の実現を図るとともに、決して一過性の取り組みとすることなく、大会後も継続していくことを目指すものであります。
 こうした観点から、官民一体の“オール岐阜のおもてなし”でホストタウンを推進し、将来にわたり、スロバキアとのスポーツ・文化・人的交流などを継続、深化していけるよう、総力を挙げて取り組んでまいります。

史跡岐阜城跡の発掘調査

 次に、史跡岐阜城跡の発掘調査についてであります。

山上部の発掘調査

 本年10月24日から、金華山 山上部に残る戦国時代の石垣などの発掘調査を開始いたしました。
 これまで山麓部の発掘調査を実施し、金箔瓦や庭園の遺構など、多くの重要な発見があった一方で、山上部における本格的な調査は今回が初めてとなります。
 この発掘調査そのものを観光資源として活用し、ロープウェー山頂駅から天守閣へと続く登山道沿いにおいて公開することで、全国から訪れる多くの観光客や登山者はもとより、市民の皆様にも実際の発掘作業をご覧いただき、歴史に思いをはせていただけるものと考えております。
 昨日、これまでの成果を発表いたしましたが、戦国時代の石垣が新たに4段分見つかるとともに、その基礎構造を確認することができました。
また、石垣には比較的大きな石材が使用されており、石材の間に「間詰石」と呼ばれる小型の小石を入念に入れて構築するなど、山麓の信長公居館の石垣と共通する特徴を有していることが明らかになったところであります。
 さらに、岐阜城跡では初めてとなる「鉄製の矢じり」が発見されるなど、短期間ではありましたが、夢が膨らむ多くの成果を得ることができました。
 本年度の調査は来月1日までを予定しておりますが、今後、数年にわたる調査の中で、岐阜城の全体構造を明らかにし、その価値をさらなる高みへ押し上げてまいりたいと考えております。
 また、これに合わせ、当時の姿を最もとどめているとされる天守閣南西部の石垣を保護するため、樹木の伐採を行った結果、登山道から石垣と天守閣がよく見えるようになり、城としての魅力が大きく向上したところであります。

中腹の石垣群

 さらに、これら天守閣付近の石垣のほかにも、本年5月に金華山 北西部の中腹において発見された石垣群は、これまで山上の詰城と山麓の居館という二元的構造と考えられていた岐阜城の概念を覆すものとして全国的に大きな話題となりました。
 本年5月に開催した現場見学会には、定員を大幅に上回る約200人が参加され、大変好評であったことから、来月1日に再度、見学会を開催することとしております。
 今後につきましても、石垣という“本物”に光を当て、岐阜城の価値をさらに高めると同時に、その魅力を全国に発信し続けることで、観光誘客を図り、交流人口の増加につなげてまいりたいと考えております。

2020年に向けて

 また、来たる2020年は、先に申しました東京オリンピック・パラリンピックの開催に加え、本市ゆかりの斉藤道三公に仕えていたとされる、戦国武将・明智光秀公を主人公としたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が放映されるなど、本市の歴史資源を国内外へ広くアピールする絶好の機会となります。
 本年10月18日には、岐阜県と光秀公ゆかりの県内8市町等により、「岐阜県大河ドラマ『麒麟がくる』推進協議会」が設立され、今後、自治体間で連携し観光プロモーションなどに取り組んでまいります。
 本市といたしましても、誘客効果の高い大河ドラマ館の設置を協議会に提案しており、この好機を逃すことなく、地域全体の魅力の底上げ、発信に向け、全力で取り組んでまいります。

まとめ

 いずれにいたしましても、2020年を見据え、本市が掲げる「本物志向の観光まちづくり」を展開し、「本物」の価値を全国に広く発信すると同時に、市民の皆様にも本市の魅力をしっかりとお伝えする「シティコミュニケーション」を促進し、「誇り」や「愛着」、いわゆる「シビックプライド」を醸成することで、定住・交流人口のさらなる増加につなげてまいりたいと考えております。

諸議案の説明

 それでは、今期定例会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を、御説明申し上げます。
 はじめに、第111号議案、平成30年度の事業費にかかる一般会計補正予算についてであります。
 今回の補正予算におきましては、本年9月に到来した台風21号により被害を受けた農業用施設の復旧等にかかる経費のほか、道路舗装や側溝整備といった市単独の基盤整備事業を翌年度以降にわたる債務負担行為として措置するなど、所要の補正をいたしました。
 まず、総務費の選挙費には、来年4月に予定されております県議会議員選挙及び市議会議員選挙につきまして、その執行経費として、合わせて6,400万円、及び、翌年度にわたる債務負担行為として4,100余万円を補正するものであります。
 農林水産業費につきましては、本年9月に到来した台風21号により被害を受けた農業用施設の復旧等に対し、国・県補助金を活用して支援するもので、農業振興費には、水田農家に対する支援に、2,100余万円を、園芸振興費には、園芸農家に対する支援に、1億2,300余万円を補正するとともに、畜産業振興費には、畜産農家に対する支援に、490万円余を補正するものであります。
 次に、土木費の土木総務費には、岐阜県が施工する道路等にかかる県営工事費負担金に、7,600余万円を補正するものであります。
 また、道路橋梁維持費には、LED街路灯の整備に、2,700万円を補正するものでありますが、完了が次年度になる見込みであることから繰越明許費として所要の措置を講ずるものであります。
 また、北消防団 常磐分団本部 建設事業につきましては、完了が次年度になる見込みであることから、繰越明許費として所要の措置を講ずるものであります。
 そのほか、債務負担行為として、公共事業の平準化を図るため、市単独事業の道路舗装及び側溝整備に対し4億円を、補正するものであります。
以上、これら繰越明許費、債務負担行為を除く一般会計の事業費の補正総額は、3億1,735万2千円となり、財源内訳といたしましては、県支出金1億4,895万4千円、市債8,150万円、繰越金8,689万8千円をもって、措置した次第であります。
 次に、第112号議案から第115号議案、及び、第123号議案から第125号議案は、いずれも条例の改正でありまして、それぞれ提案理由が付記してありますので、説明を省略させていただきます。
 第116号議案 及び 第117号議案は、いずれも工事請負契約の締結についてであり、第116号議案は、リサイクルセンター建設工事、第117号議案は、東部クリーンセンター粗大ごみ処理施設復旧工事にかかる請負契約をそれぞれ締結しようとするものであります。
 第118号議案は、新庁舎建築工事請負契約の一部について、公共工事の設計労務単価の変更などにより増額となる一方、南東部エレベーターの廃止や、掘削土の再利用により減額となることから、契約金額を減額変更しようとするものであります。
 次に、第119号議案は、東部クリーンセンター 粗大ごみ処理施設の火災事故により、本市が受けた損害について、火災の原因者に賠償を求める訴えを提起しようとするものであります。
 第120号議案は、開発などに伴い、市道路線の認定、廃止及び変更をしようとするものであります。
 第121号議案 水道事業会計補正予算につきましては、公共事業の平準化を図るため、債務負担行為として、配水管布設整備事業に対し1億5,000万円を補正するものであります。
 続きまして、第122号議案は、給与費等の一般会計補正予算であります。
 人事院が国家公務員の給与について官民較差を是正するため、給料月額の引上げなどの改定を勧告した、いわゆる人事院勧告に準じ、本市におきましても、一般職について、給与を改定するとともに、特別職及び市議会議員の給与等につきましても、一般職に準じ、改定を行うものであります。
 加えて、人事異動などに伴う給与及び共済組合負担金などの増減を調整し、一般会計で、2億余万円を減額補正するものであります。
 以上、補正予算及び関係諸議案をご説明いたしました。
 よろしく御審議の上、適切なる御決定を賜りますようお願い申し上げます。