ビワ種子粉末の取扱いについて

ビワ種子粉末の取扱いについて
(2017年12月26日更新)
 

 今般、ビワの種子を粉末にした食品からシアン化合物が高い濃度で検出され、製品が回収される事案が複数あったことを踏まえ、農林水産省より注意喚起が行われています。
 シアン化合物を高濃度に含む食品を大量に食べると、健康を害する場合があります。
 

ビワの種子に含まれる有害物質について

ビワなどのバラ科植物の種子や未熟な果実の部分には、アミグダリンなど青酸を含む天然の有害物質(総称して「シアン化合物」と言います。)が多く含まれています。一方、熟した果肉に含まれるシアン化合物はごくわずかであるため、安全に食べることができます。

しかし、種子を乾燥して粉末に加工した食品の場合は、アミグダリンなどのシアン化合物を一度に大量に食べてしまう危険性が高まります。
アミグダリンが分解されてできる青酸を一度に大量にとると、頭痛、めまい、悪心、嘔吐などの中毒症状を起こし、重症の場合けいれんや呼吸困難を起こし、死に至ることもあります。

インターネットなどの情報では、アミグダリンを「ビタミンの一種」と称したり、「がんに効果がある」とうたったりして、アミグダリンが健康に良い成分としているものがあります。しかし、アミグダリンをビタミンとする説は現在では明確に否定されており、アミグダリンの有効性に関する情報については科学的に十分な根拠はありません。
むしろ、アミグダリンから体内で青酸ができる可能性があるため、健康への悪影響が懸念されています。
実際に、海外では、アミグダリンを含む生のアンズの種子を大量に食べたことによる健康被害や死亡例が複数報告されています。

消費者の皆様へ

ビワ種子粉末は食べないようにしましょう。
また、現時点ではビワの種子を使った料理を食べたことによる健康被害の報告はありませんが、料理にシアン化合物が残っている可能性がありますので、食べる場合は注意してください。

事業者の皆様へ

ビワ種子粉末について、10ppmを超えてシアン化合物が検出された場合は、食品衛生法第6条第2号に該当するものとして販売等が禁止されます。
※ただし、原料となるビワ種子から10ppmを超えてシアン化合物が検出された場合であっても、調理・加工等により、最終製品においてシアン化合物の含有量が10ppmを下回る場合は該当しません。

 

関連情報

ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう(農林水産省)
アミグダリンについて(国立健康・栄養研究所)